2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23720283
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
印南 洋 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (80508747)
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Keywords | 能力構造 / 第2言語 / メタ分析 / 再分析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、第2言語能力構造を実証的に調べた先行研究を系統的に収集し、共分散構造分析で再分析することで、言語能力構造について現在得ることができる最良の知見を得ることである。研究全体で最も多く選ばれた言語能力構造モデルを特定することに加え、様々な要因ごとに分析したときにも同じモデルが選ばれるかも明らかにする。 最終年である研究3年目の平成25年度に行ったことは、(1) 分析・考察 (2年目の続き)、(2) 論文にまとめ投稿、(3) 国内外の学会で発表。フィードバックを受け、適宜修正、である。 より具体的には、以下3点を行った。第1に、2年目からの分析・考察を完成させた。第2に、本研究の限界点を明らかにし、今後の研究が必要な方向性を考察した。その後、論文にまとめ国際誌に投稿した。第3に、LTRC 2013で発表した。 39の先行研究から58の相関行列もしくは分散共分散行列を再分析した。分析の過程に問題が生じた場合を除き、14の先行研究から17の相関行列もしくは分散共分散行列を考察の対象とした。考察の結果、第2言語能力は、(a) 単体であること、(b) 複数の構成要素からなり2段階の階層構造があること、がわかった。第2言語能力構造が単体であることは、Davidson (1988)を支持する結果であった。また、第2言語能力構造に関わる要因ごとに集計結果を分類したが、第2言語能力構造とこれらの諸要因の間に明確な関係は見られなかった。
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Research Products
(4 results)