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2011 Fiscal Year Research-status Report

自立支援を実現する介護技術教育に関する実践的研究

Research Project

Project/Area Number 23730527
Research InstitutionYamanashi Prefectural University

Principal Investigator

伊藤 健次  山梨県立大学, 人間福祉学部, 講師 (70405116)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords動作解析 / 介助動作の標準化 / コツの視覚化 / 介助動作教育 / 実務者教育
Research Abstract

本研究の目的は、自立支援型の移乗介助技術を学習者自らの気づきをもとに理解し、身に付けていく教育手法を開発することである。この研究の背景には多様な介護ニーズをもつ要介助者が増え、自立支援という理念を具体化する介助技術の習得が切実な課題となり、動作介助を通じて自立支援ができる人材が大量に必要とされているにもかかわらず、その習得のための教育手法が確立していないことが存在している。 平成23年度は現在行われている動作介助教育と介助技法の検証を目的として、介護福祉士養成テキスト、介護技術関連文献・映像の収集と整理を行なった。入手できた最も古い文献は、1988年発行の介護福祉士養成テキストであり、最新のものは2011年発行の養成テキストであった。その他、DVD・ビデオ約20本、介護技術関連文献約50冊を収集し、1:介護福祉士資格制定から現在までの移乗動作介助技術教育方法の変遷を整理した。特に介護福祉士養成テキストから移乗動作介助に関する記述を収集し、分類整理した。2:現在実施されている様々な立ち上がりと移乗の介助方法を先行研究論文、介護福祉士養成テキスト、介助技術解説書、教育用DVD・ビデオ等から収集、分類整理することができた。介護技術に関する文献は少なくないが、それらの記述内容を横断的に調査し、自立支援の観点から動作介助方法に関するの記述や介助のコツに関する記述を抽出することができたこと、介護福祉士資格が制定された直後の時期(1988)に出版された養成テキストを入手し当時の介助教育内容を確認でき、20年にわたる介助技術教育の変遷をたどれたことは一つの成果である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

筆者のこれまでの介護実践、介護教育実践の蓄積を生かして研究を進めることができ、おおむね計画通りに進行している。高齢者介護領域・身体障害者領域でそれぞれ現場実務者との連携をスタートさせることもでき、平成25年度に実施予定のモデル研修プログラムの作成を前倒しにして、現役介護職員の意見を直接取り入れながら試行錯誤できる体制を準備することができた。

Strategy for Future Research Activity

24年度は立ち上がりと移乗に関する自立動作の画像データを採取し動作解析を進め、教育用動作解析画像の作成を行う予定である。同時に、介護福祉領域の現場実務者の動作介助場面の画像データを撮影すること、25年度に予定している研修モデルのプログラム作成を念頭に置いた現場実務者の研修への要望を収集する予定である。 25年度はモデル研修プログラムの作成と試行を行なっていく予定である。前年度までに作成した動作解析画像を用いた教育・研修モデルを作成し、高齢者介護領域・身体障害者領域現役介護職員との意見交換と、試験的研修の実施を繰り返しつつ、研修プログラムを作成し、プログラムで使用する教育用映像のもとになる介助場面の撮影・動作解析画像作成を実施していく予定である。介護福祉施設及び身体障害者施設の介護職員と連携した研究の進行のめどが立ったため、研修プログラムの作成と試行については前倒しで実施していく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成23年度の購入予定であった動作解析ソフトウェアの購入を、新機能が搭載される平成24年度を待って購入することとしたため、H23年度の執行予定金額が変動した。 平成24年度以降は、動作場面の映像データかを動作解析ソフトウェアで処理をして、動作解析を作成する膨大な作業が予定されている。動作解析画像を作成する作業は多くの手間と時間を必要とするため、これらのデータ処理作業に関して一部を外部委託し、効率的な研究遂行をおこなう予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 「移乗動作技術教育の変遷に関する研究 新カリキュラムにおける介護技術教育」―その 1―2011

    • Author(s)
      伊藤健次
    • Journal Title

      山梨県立大学 人間福祉学部 紀要

      Volume: 第6号 Pages: 71-75頁

URL: 

Published: 2013-07-10  

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