2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23740192
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
尾田 欣也 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60442943)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ヒッグスインフレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒッグスインフレーションと平らなポテンシャルからのヒッグス・ポータル暗黒物質の質量の予言: ヒッグス粒子と結合する暗黒物質について、ヒッグス場がインフラトンであるという仮定から、インフレーションスケールでヒッグス・ポテンシャルが平らになるための条件を求め、その質量が1TeVより小さくなければならないことを示した。とくに、インフレーションスケールが弦理論のスケール1017GeV場合には、質量は400GeVから470GeVの間にあることを示した。 標準模型の臨界性からのヒッグスインフレーション: われわれの提唱した、標準模型の示唆する平らなポテンシャルを用いたヒッグスインフレーションについて、PlanckおよびBICEP2の最新の観測結果を取り入れた詳細な解析を行った。 トポロジカルヒッグスインフレーション: フロガットとニールセンの提唱した多点臨界原理をもちいて、ヒッグスポテンシャルの壁がトポロジカルインフレーションを引き起こす可能性を指摘した。 永遠のインフレーションと宇宙項問題: 超弦理論における超対称性を持たない真空が、われわれの世界を記述している、という仮説に基づき、ヒッグス場の値が弦スケールより大きな極限におけるヒッグスポテンシャルの一般的なふるまいを調べた。余分な次元が開き、宇宙項がゼロになる真空と我々の真空が縮退している可能性を発見した。
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Research Products
(6 results)