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2011 Fiscal Year Research-status Report

河川・舟運を軸とした「感性価値」を最大化する都市デザイン

Research Project

Project/Area Number 23760596
Research InstitutionKyushu Sangyo University

Principal Investigator

長 聡子  九州産業大学, 工学部, 講師 (70523653)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords河川 / 舟運 / 感性 / 都市型観光 / 景観
Research Abstract

本研究では河川空間およびそこで運行する舟運を対象に、河川を軸とした都市デザインのあり方を提案することを目的としているため、初年度である今年度は、国内の既存の舟運について網羅的に情報収集並びにそれらの特徴分析を行った。まず国内の全舟運を対象にその運行する河川について地図やインターネットを用いた資料調査を行い、河川の線形や規模、周辺土地利用、舟運の基本情報等のデータを整理し分類することで、代表的な4つのタイプ(自然、街並、屋形、渡し)が存在することが分かった。 本研究では、これら各タイプの代表事例数か所について現地調査を重ね、感性価値を向上させるデザイン条件を抽出する分析を行うこととしているが、本年度はまず街並タイプに属する代表事例(福岡市那珂川、香取市佐原、大阪市/水都大阪)について現地調査を行うこととした。現地調査においては、舟運の運行状況や河川周辺施設等の情報収集、および運行主体や関係団体へのヒアリング調査を実施し、現況並びに舟運運行の経緯や水辺空間の再整備、利用拡大のスキーム等について詳細な情報を収集することが出来た。 一方、当初予定していた、都市デザインにおける「感性価値」の評価方法の確立には不十分な点を残しているため、平成24年度前半ではこの評価方法の検討に更に取り組むこととしている。特に五感に影響を与える要素を定量的に評価する方法の確立を目指す。なお、当該研究代表者の研究機関の変更に伴い、評価方法の検討に必要な調査対象地を北陸地方一帯の適所(信濃川、阿賀野川等)に変更することとする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初予定していた河川空間・舟運における「感性価値」の評価方法の確立には不十分な点を残しているものの、舟運の国内既存全事例を対象とした特徴分析や類型化を予定通り実行することができている。加えて、その一タイプである街並タイプの実例調査、分析についても、当初予定していた福岡市那珂川を含む国内3事例(香取市佐原、大阪市/水都大阪)について実施することができ、予定通り進捗出来ているため、おおむね順調に進展しているものと評価できる。

Strategy for Future Research Activity

次年度前半ではまず今年度不十分な点を残している、五感に影響を与える要素を定量的に評価する「感性価値」の評価方法の確立を目指す。この現地調査および分析には新潟工科大学の学生の協力を得て効率的に進めるよう努める。加えて次年度通年をかけて、舟運の各タイプの実例調査(主に福岡県柳川、韓国ソウル清渓川、新潟県阿賀野川等)および基礎データ収集を実行し、各実例の特徴分析および感性価値の評価方法を適用した分析を進める。加えて、これらの結果を基に、感性価値を向上させるデザイン条件を抽出することを目指す。当該調査、分析については、新潟工科大学の学生やソウル市在住の研究者・金炯冀氏の協力を得て効率的に進められるよう努める。なお海外調査については、準備段階で現地調査に支障をきたすと判断した場合は、代替調査地として大阪市道頓堀に変更することとする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本年度は「感性価値」の評価方法を検討するための現地調査やその際に携行するためのノートパソコン等の購入が遅れたため、次年度に使用する助成金が生じた。ただし次年度前半で当該研究費を用いて本年度不十分であった現地調査を学生引率の上で実施する予定としている。また当初の次年度予算については当初の計画の通り、舟運タイプ別の現地調査(主に福岡県柳川、韓国ソウル清渓川、新潟県阿賀野川等)およびその際に必要となる機器(レーザー距離計、ビデオカメラ、デジタル一眼レフカメラ等)や分析用ソフト(GISソフト Arc View、CADソフト Vector Works等)の購入に充てる計画としている。また、これまで進めてきた研究内容の発表や関連分野の研究者との意見交換を行うため、9月に開催される日本建築学会大会(中部)への参加旅費としても使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 大規模駅ビル再開発と土地利用の変化-札幌、名古屋、福岡を事例に-2012

    • Author(s)
      長 聡子
    • Journal Title

      都市政策研究

      Volume: 第13号 Pages: 11~20

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2013-07-10  

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