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2013 Fiscal Year Annual Research Report

エンドトキシン肝障害におけるATPの好中球誘導による炎症悪化の機序

Research Project

Project/Area Number 23790436
Research InstitutionNiigata University of Health and Welfare

Principal Investigator

川村 宏樹  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (20333495)

Keywordsマクロファージ / 好中球 / ATP / MIP-2 / KC / P2受容体
Research Abstract

【背景と目的】感染症の中で、敗血症によるエンドトキシンショックはマクロファージからの過剰な炎症性因子産生が深刻な要因であり、さらに、高頻度に合併して好中球が引き起こす多臓器不全が認められる。現在でも治療が困難なのは、マクロファージの活性経路が複雑で不明な点もあることが一因とされている。また、申請者はこれまでの研究成果から、「実際の感染症等による炎症性疾患で、細胞外に放出されたATPが活性化マクロファージの好中球誘導を亢進することにより、更なる炎症悪化を誘発する経路」を示唆している。そこで本研究は、エンドトキシンと細胞外ATPによるマクロファージの活性化経路と好中球誘導に焦点を当て、エンドトキシン肝障害の好中球による肝炎悪化の機序と抑制検討の基盤研究を目的とする。
【結果・考察】平成25年度の研究実績として、以下のことを明らかにした。1. マウスマクロファージ細胞株のRAW264.7をATPで刺激すると培養上清中に好中球走行因子のMIP-2の産生が認められたが、同じ走行因子のKCの産生は認められなかった。2. 1は受容体のアゴニストを用いた研究により、マクロファージのP2X7RとP2Y1,12Rの関与が明らかになった。3. ATP刺激のマクロファージのMIP-2産生は細胞内でROSからERK 1/2のシグナル経路が重要であった。
【まとめ】以上の結果から、以前報告したチオグリコレート誘導性マクロファージとマクロファージ細胞株ではP2X7Rを利用しているATPのMIP-2産生経路は一緒であったが、P2Ysでは異なる受容体を用いてMIP-2を産生していた。これらのことは、マクロファージの活性化経路の違いがあってもAIP刺激が加わると好中球走行因子:MIP-2を産生して、炎症反応を増強することが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 細胞外ATPによる活性化クロファージの微生物排除機能に対する制御機構2013

    • Author(s)
      高野晃栄、池上喜久雄、川村宏樹
    • Organizer
      第13回新潟医療福祉学会
    • Place of Presentation
      新潟医療福祉大学
    • Year and Date
      20131019-20131019

URL: 

Published: 2015-05-28  

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