2013 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー型認知症早期血液診断マーカーの臨床応用へ向けての測定システムの確立
Project/Area Number |
23790990
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
谷口 美也子 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (50335527)
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Keywords | アルツハイマー型認知症 / 脳神経疾患 / 糖鎖 / 診断マーカー |
Research Abstract |
本研究の目的は、アルツハイマー型認知症(AD)の髄液・血液由来の糖タンパク(トランスフェリンと免疫関連タンパク2種)の糖鎖異常を測定する系を確立し、有効性を検討することである。そのために、糖鎖異常部位明らかにする糖鎖解析を実施することを目標としていた。 本年度は、糖鎖解析のための糖タンパク精製に抗体を用いた精製を試みたが、精製途中に抗体の糖鎖が混入することが分かり、結局血清タンパクを電気泳動で分離し、ゲルから抽出する方法を実施した。現在、髄液・血液のトランスフェリンの精製が進行中であり、今後糖鎖を遊離させて糖鎖解析を実施する予定である。 また昨年度、トランスフェリンのレクチン結合量(糖鎖量)の変化が、糖転移酵素量の変化によるものであることを明らかにしていたが、本年度は酵素活性もADで変化していることを見出した。これらの糖転移酵素の変化がADの病態にどのようにかかわっているか(あるいは病態とは関係のない二次的変化なのか)は現時点では定かではないが、ADにおける糖鎖量の変化は、診断マーカーとしての指標だけではなく病態に関連した指標であることが期待できる。
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Research Products
(9 results)