2011 Fiscal Year Research-status Report
未熟児・新生児貧血に対する脳循環酸素代謝状態に基づく輸血基準の作成を目指して
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23791228
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
小谷野 耕佑 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20437685)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 未熟児貧血 / NIRS / 新生仔 |
Research Abstract |
ブタ新生仔急性貧血モデルによる貧血時の脳内循環動態、酸素消費の変化及び電気的活動の変化についての検討は、予定頭数の1/3程度の実施にとどまっている。しかし次年度において予定頭数を実施できるよう準備ができている。次年度より開始予定であったNICUベットサイドにおける測定、研究は予定より1年早く開始することが出来ており、これまでに10名程度での測定、結果解析を終えることが出来ている。この結果については現在論文にまとめ、提出中である。これまでの研究により、未熟児貧血児における輸血適応を検討する上で脳内循環動態を指標とすることが出来る可能性がすでに示されており、今後も検討を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ブタ新生仔急性貧血モデルを用いた実験は予定頭数へ達していないものの、平成24年度より開始予定であったNICUベットサイドでのヒト未熟児貧血患児での測定を順調に行うことが出来ており、研究計画により、合わせておおむね順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に基づき、引き続きNICUベットサイドでの測定を進めるとともに、別記するようにブタ新生仔貧血モデルにおける検討を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ブタ新生仔貧血モデルにおいて、等用量性貧血における脳血液量、脳内酸素飽和度の測定に合わせて脳の電気的活動、脳酸素消費率、動脈、静脈血液比率を測定し、各種パラメーターの変化及びその相関を明らかにする。会わせてヒト未熟児貧血児におおいて、輸血による各パラメーターの変化を測定するだけでなく、貧血の進行による変化、輸血による貧血症状の変化と各パラメーター変化との相関等についても新たに検討していく。
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