2011 Fiscal Year Research-status Report
放射線照射マウス/ラットにおける酸化ストレス値上昇機序と発現遺伝子の解明
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23791389
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
野宮 琢磨 山形大学, 医学部, 准教授 (60436201)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 放射線 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
研究初年度の本年はラットを購入し、放射線照射群と非照射群に分けた。照射群は右大腿部に70Gyの放射線照射を1回行った。非照射群、照射群共にdーROMテストを行い血液を用いた酸化ストレスの検査を行った。また、照射群も照射前、照射直後、照射後3日目、照射後17日目の酸化ストレス値の測定を行った。酸化ストレス測定時にラット照射部位の右大腿部の皮膚を採取して凍結保存を行った。同日に非照射群も右大腿部の皮膚を採取しー80度にて凍結保存を行っている。これらの検体はTotalRNA抽出を行い、リアルタイム逆転写PCR法にて発現遺伝子解析が行われる。解析は外注の受託解析で行われ、年度末に発注されたが、結果は現時点で送付されていないので解析は次年度に行われる予定である。解析される遺伝子は酸化ストレス応答に関与する遺伝子計90数種類となり、照射群と非照射群に於いて関与する遺伝子群の発現上昇あるいは発現抑制につき解析を行う。次年度は30Gy照射群や2Gy照射群など線量を変更して実験を継続する予定である。実験に用いるラット数は一群当たり3~5匹で同様に右大腿部への放射線照射を行う予定である。初年度は研究計画に従いラットに対する放射線照射・酸化ストレス値測定・照射部位の組織採取・RTーPCRの外部受託解析発注を行い、計画通りに予定に沿った進捗状況であった。今後は引き続き未施行である部分のデータ採取と結果の解析を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
非照射群のラットと70Gy照射群のラットの血液データ計測、組織採取、RT-PCR受託解析の外注を行った。今後は照射線量を変更した照射群のデータ採取が課題である。現時点での進捗状況は約30%と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は30Gy照射群や2Gy照射群など線量を変更して実験を継続する予定である。実験に用いるラット数は一群当たり3~5匹で同様に右大腿部への放射線照射を行う予定である。ラットに対する放射線照射・酸化ストレス値測定・照射部位の組織採取・リアルタイムRTーPCRの外部受託解析発注を行い、引き続き未施行である部分のデータ採取と結果の解析を行っていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費の80%以上はラット購入費用とリアルタイムRT-PCR受託解析外注費用に使用される予定である。他の研究費は必要備品・試薬等に使用される予定である。
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