2011 Fiscal Year Research-status Report
膠芽腫発育における宿主骨髄造血幹細胞関与の in vivo MRイメージング
Project/Area Number |
23791595
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木下 学 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40448064)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
|
Keywords | 膠芽腫 / MRI / 造血幹細胞 / 分子イメージング |
Research Abstract |
本研究ではMRIレポーター遺伝子であるMagAを過剰発現させたMagAトランスジェニックマウスを用いることにより、MagAトランスジェニックマウスと野生型マウスのキメラマウスを作成し、この実験系を用いることよって骨髄由来細胞をMagAでラベリングし、同細胞が膠芽腫モデルでどのように挙動するかをあきらかにすることを目的にしている。本年度の研究ではMagA過剰発現トランスジェニックマウスの作成を行った。pCAG-MagAベクターをC57BL6/JのES細胞に対してマイクロインジェクションを行い、一系統のMagAトランスジェニックマウスを得た。同マウスを同系統交配し、系統を維持を行った。この中で、メスのMagAトランスジェニックマウスは不妊であることを確認している。また、ES凍結胚も作成し、これを保存している。同マウスのジェノタイピングをPCR法ならびにサザンブロッティング法を用いて行い、確かにMagA陽性であることを確認した。MagAトランスジェニックマウスは野生型マウスに比べてやや成長が遅く、体重増加も緩徐であることを確認できた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初より初年はトランスジェニックマウスの作成に割り当てるとしており、概ね順調に研究は進行していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画通りに行う予定である。4月から6月にかけて得られたトランスジェニックのMRIや組織を用いての評価を行い、ついで脳腫瘍モデルを作成し、当初の目的であった、膠芽腫における骨髄由来細胞の挙動をMRIを用いてin vivoの状態で観察する予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度では研究費は学会発表などの渡航費用、動物実験に必要となる消耗費用、画像解析に必要なコンピューター関連の機材費用に当てられる予定である。
|