2012 Fiscal Year Research-status Report
電気刺激が脳梗塞に及ぼす影響 -再生医療の観点から
Project/Area Number |
23791602
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
亀田 雅博 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50586427)
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Keywords | 実験脳外科学 / 電気刺激療法 |
Research Abstract |
我々は、これまでに脳梗塞モデルに対して低頻度硬膜外電気刺激をおこなうことで、栄養因子の分泌促進が図られることを証明してきた。今回、そのメカニズムを電気生理学的な観点から解析することを目標として、intactな状態のラットに対してperforant pathwayにLTPを起こす刺激とLTDを起こす刺激を与え、分泌される栄養因子に差異があるかどうか検討してみた。分泌されると予想される栄養因子の一つとしてGDNFをELISAにて測定してみたが、両群で有意な差を認めなかった。 また、電気刺激という観点からはパーキンソン病モデルに対する脊髄電気刺激の実験がスタートしており、刺激周波数による治療効果の違いが確認された。結果に関しては学会にて発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脳梗塞に対する電気刺激以外に、パーキンソン病に対する脊髄電気刺激療法についての研究が本年度は特に進んだ。脊髄電気刺激療法はすでに臨床でも行われているが、そのメカニズムに関してはまだ十分解明されているとはいえず、この研究が軌道に乗ってきたことは、神経疾患に対する電気刺激の役割を解明するうえで有用と考えられるため。
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Strategy for Future Research Activity |
LTP、LTDを引き起こす刺激を与えた後に分泌される栄養因子に関しては、検討対象とする栄養因子を増やして比較検討し、有意な差を認めるものがないか調べる。それをターゲットとして虚血モデルにて同様の結果が得られるか確認する。 本年度軌道に乗ってきたパーキンソン病モデルに対する脊髄電気刺激療法の治療効果に関する実験について、学会発表をすすめ、論文化を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究において発生する経費は、霊長類も含めた実験動物の購入・飼育、電気刺激装置の電極、栄養因子定量や免疫染色用の抗体やキットなど、研究に直結してくる消耗品が大半を占める。
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[Journal Article] The neuroprotective and neurorescue effects of carbamylated erythropoietin Fc fusion protein (CEPO-Fc) in a rat model of Parkinson's disease2013
Author(s)
Tayra JT, Kameda M, Yasuhara T, Agari T, Kadota T, Wang F, Kikuchi Y, Liang H, Shinko A, Wakamori T, Vcelar B, Weik R, Date I.
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Journal Title
Brain Research 1502
Pages: 55-70
DOI
Peer Reviewed
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