2013 Fiscal Year Annual Research Report
若手助産師を育む臨床指導者育成プログラムの開発に向けた基盤研究
Project/Area Number |
23792556
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
菱沼 由梨 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (50583697)
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Keywords | 看護教育学 / 臨床教育 / 臨床指導 / 助産師 |
Research Abstract |
国内で産科を標榜する病院・診療所および助産所およそ3400(3403)施設をリスト化した。そのうち無作為に抽出した1000施設に対して、施設責任者ならびに産科部門責任者宛てに文書にて研究協力を依頼した。返信のあった218施設のうち、154施設から承諾が得られ、周産期関連部門に就労する助産師合計1797名に質問紙を送付した(2012年4月~5月)。質問紙は、研究者によって開発されたMCCM Scale(合計41問)、バーンアウト尺度(合計17問)、属性を問う項目から構成される。回答は971名(54.0%)から回答が得られた。このうち、MCCM Scaleを構成する全41項目に回答が得られた928部(51.6%)を有効回答とし、分析を行った。対象者の平均年齢は36.6±9.7才(範囲22-71才)、助産師経験年数の平均は11.8±8.8年(範囲0-47年)であった。これらの対象者のうち、助産学実習における臨床指導経験のある者は381名(平均年齢38.1±8.5才)、ない者は521名(平均年齢35.4±10.4才)に分類し、MCCM Scale得点ならびにバーンアウト尺度得点を比較した。その結果、MCCM(臨床指導実践能力)得点ならびに、MCCM Scaleを構成する「専門家としてのコンピテンシー得点」「教育者としてのコンピテンシー得点」「パーソナリティ得点」のいずれにおいても、臨床指導経験を有する者が臨床指導経験のない者に比べ有意に高かった(いずれもp=.000)。また、バーンアウト尺度については、当該尺度を構成する「個人的達成感得点」において、臨床指導経験を有する者の方が有意に得点が高く(p=.000)、「情緒的消耗感得点」においては、臨床指導経験を有する者の方が有意に得点が有意に得点が低かった(p=.006)。
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