2012 Fiscal Year Annual Research Report
Functional Health Literacy尺度の開発
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23792567
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Research Institution | Yokkaichi Nursing and Medical Care University |
Principal Investigator |
中神 克之 四日市看護医療大学, 看護学部, 助教 (20551237)
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Keywords | ヘルスリテラシー / ヘルス・リテラシー / 項目反応理論 / IRT / Functional / ヘルス・リテラシー・テスト / 健康リテラシー / Health Literacy |
Research Abstract |
我が国の医療環境下で使用され、患者が実際に触れる医療用語や、医療情報の計算・理解・読解能力に困難のある患者を、客観的にスクリーニングできるFunctional Health Literacyテストを開発するために研究を行った。 はじめに、外来患者を対象者にして得られたデータを基に、開発したテスト内容の分析を行った。その結果、(1)テストの信頼性として、内的整合性を示すクロンバックα係数は、先行研究で推奨される基準値を十分に満たしていた。(2)内容的妥当性として、医療分野の専門家による、構成概念の評価結果から算出した内容妥当性指数(CVI)は、先行研究で推奨される基準値を十分に満たしていた。(3)併存的妥当性として、類似する概念のテストと考えられたJapanese Health Knowledge Testと、本テストとの相関係数(妥当性係数)は、先行研究で推奨される基準値を十分に満たしていた。(4)項目反応理論(IRT)を用いて分析された全テスト設問の弁別力・難易度は、先行研究で推奨される基準値を十分に満たしていた。 次に、IRTとReceiver Operating Characteristics (ROC)曲線を用いて、対象者を3つのFunctional Health Literacy群(低・中・高群)に分け、その3群それぞれの基本的属性の傾向を分析した。その結果、(5)高齢者や低所得者、教育年数の少ない者、健康知識量の低い者などは、低・中群になるリスクが有意に高く、先行研究と同様の結果となった。 上記の結果から、信頼性・妥当性の確保された日本人用Functional Health Literacyテストを開発できたと判断した。
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Research Products
(7 results)