2011 Fiscal Year Research-status Report
マタニティヨーガが妊婦の心臓自律神経系調節および感情に及ぼす効果
Project/Area Number |
23792632
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
高間木 静香 弘前大学, 保健学研究科, 助手 (10552680)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | マタニティヨーガ / 妊婦 / 自律神経 / 心拍変動 / MCL-3 |
Research Abstract |
本研究は、マタニティヨーガ実施時の自律神経系への影響/効果について検証することを目的としている。マタニティヨーガは他の運動と比較して運動強度が弱く気軽に取り組みやすいことから広く行われるようになってきたが影響/効果について十分に明らかにされていないことから、科学的根拠の確立が求められる。 平成23年度は、情報収集活動を行い最新の知見を得ると同時に研究計画の具体化および本調査に向けての体制整備を行った。本調査でのデータ収集・分析方法としては、心拍数および活動量を記録できるアクティブトレーサー(AC-301A/アームエレクトロニクス株式会社)をヨーガ受講者が装着してヨーガを実施し、記録できたデータを心拍ゆらぎリアルタイム解析プログラム(MemCalc/Tarawa)にて解析する。本調査実施前の予備的調査として、計画している方法に問題はないか、分析は可能であるかについて他の機器や分析方法と比較しながら検討を重ね、安全性に実施できる環境や科学的に分析できる方法について検討した。本調査でのデータ収集は、心拍変動の測定および、運動前後での主観的な感情を測定する尺度であるMood Check List-3(MCL-3)を用いて行う。 マタニティヨーガの効果に関しては先行研究での検証が十分になされていないため、関連事項について最新の情報を得ることが不可欠であると考え、マタニティヨーガの特徴や効果に関する基礎理論および自律神経活動の評価方法について情報収集活動を行った。また現在報告されている先行研究について研究動向や研究内容の分析を行い、その結果について国内学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集を予定していた施設が東日本大震災の被災地域であり本調査の実施が当初の計画よりも若干遅れている状況であるが、研究体制は整備でき本調査へ移行できる状況であることから、おおむね順調に進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集・分析可能な環境が整ったため、今後は研究実施計画に沿って本調査を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は本調査としてデータ収集を行う。研究費は、データ収集に係る消耗品の購入、調査実施に係る旅費、データ収集を補助する協力者への謝金、に使用する。本調査の実施が当初の計画よりも遅れたため平成23年度の研究費の未使用額が生じたが、24年度の本調査において使用する。
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