2013 Fiscal Year Annual Research Report
マタニティヨーガが妊婦の心臓自律神経系調節および感情に及ぼす効果
Project/Area Number |
23792632
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
高間木 静香 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (10552680)
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Keywords | マタニティヨーガ / 妊婦 / 自律神経 / 心拍変動 / MCL-3 |
Research Abstract |
本研究は、マタニティヨーガ実施時の自律神経系への影響/効果について検証することを目的として3年間の計画で実施した。マタニティヨーガは他の運動と比較して運動強度が弱く気軽に取り組みやすいことから広く行われるようになってきたが、その影響/効果について科学的に明らかにされていないことから、本研究課題に取り組んだ。 本研究は3年計画で実施した。初年度の研究活動において、効果の検証方法や自律神経系活動の評価方法について最新の知見を得ながら実験実施の体制を整え、2年目には予備調査によりデータ収集方法および分析方法の妥当性や安全性を検討した後、本実験としてのデータ収集を開始した。本研究では、心拍数および活動量を記録できるアクティブトレーサー(AC-301A/アームエレクトロニクス株式会社)をヨーガ受講者が装着してヨーガを実施し、記録できたデータを心拍ゆらぎリアルタイム解析プログラム(MemCalc/Tarawa)にて解析した。また運動前後で、唾液アミラーゼ値の測定、主観的な感情を測定するMood Check List-3(MCL-3)およびPOMS短縮版の測定、かつヨガの受講動機などの簡単なアンケートを実施した。最終年度においてはデータ収集を継続し、合計21例のデータを得た。心拍変動の結果からは副交感神経の活動が優位となり、唾液アミラーゼ値は運動後において有意に低下した。また主観的な指標からもリラクセーション効果があることが明らかになり、マタニティヨーガのリラクセーション効果について客観的に証明された。研究結果の一部については研究成果の発表を行った。
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Research Products
(1 results)