2011 Fiscal Year Research-status Report
早産児の母親の母乳育児の過程における親役割獲得に関する研究
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23792659
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
田中 利枝 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (90515793)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 早産児 / 母乳育児 / 親役割獲得 |
Research Abstract |
本研究の目的は、早産児を出産した母親が母乳育児を通して親役割獲得に向かう過程を明らかにし、母乳育児が、母親にとって単に辛い体験だけで終わることなく、母乳育児を通して母親が児との関係性を育み、母親としての役割を獲得していけるような母乳育児支援の方向性を示すことである。申請者は、平成23年3月までに早産児を出産した母親で順調に母乳育児を継続できた7事例についての調査・分析を積み重ね、母親が母乳育児を通して親役割獲得に向かう過程を示唆することができた。その過程において、分析途中の1事例が、母乳育児をしつつも母親としての不確かさが持続すると予測される事例であり、前述の7事例で明らかとなった過程をさらに深め、発展させ、実践的なものにしていくため、研究を継続していく必要性があった。よって、平成23年7月~8月、三重県立看護大学および研究協力施設の研究倫理審査申請(継続)手続きを行い、承認を得た。平成23年8月~9月、研究協力施設へ研究協力(継続)依頼を行い、了承を得て、研究遂行のためのスケジュール調整を実施した。平成23年10月より、研究参加者(在胎週数23週~28週の早産児を出産した母親)へ研究協力依頼を行い、研究協力に同意が得られた研究参加者から順次、調査を開始した。現在、研究参加に同意が得られた5事例の調査を終了した段階である。また平成23年度は、研究参加者への調査と並行して、早産児を出産した母親の母乳育児や親役割獲得過程に関連する文献の検討、前述した分析途中の1事例のデータ整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究倫理審査での承認、研究協力施設との調整、研究協力者への依頼等も順調に進み、研究目的である早産児を出産した母親が母乳育児を通して親役割獲得に向かう過程を明らかにするために必要なデータ収集が概ね終了し、今年度の計画通りに研究が遂行できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度に引き続き、本研究に関連する文献を検討し、調査が終了した研究参加者のデータ分析を行い、得られた結果からこれまでに明らかとなった母親が母乳育児を通して親役割獲得に向かう過程を検討し、看護支援の方向性を考察し、研究成果を公表する。平成24年度の研究実施計画としては、4月から、調査が終了した研究参加者のデータ分析を開始し、10月頃より、調査・分析結果から看護支援の方向性を考察する。11月、研究成果を公表し、12月頃より、論文を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
得られたデータ分析、看護支援の考察等を行う過程で周産期看護・医学・心理学関連の書籍(和書・英書)が必要であり、本学附属図書館に蔵書されていないものや長期間必要な書籍、複写では補えないもの等を購入する。得られたデータおよび本研究に関連する先行研究の文献等の整理・保存のため、リングファイル、USBメモリ、PPC用紙、プリンター用インクカートリッジ、文具等の消耗品を購入する。旅費としては、データ整理や研究成果報告など研究協力施設へ移動するための交通費、本研究のテーマに関連する最新の情報や知識を得て、研究成果を公表するため、学会に参加の旅費が必要である。その他、研究協力施設との連絡・調整のための通信運搬費、文献複写や取り寄せのための費用等に使用する。平成23年度収支状況報告書の次年度使用額については、学会参加のための旅費の支払い時期が新年度に移行するかしないかの時期であったため、残したものであり、新年度に移行した直後に使用した。
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