2011 Fiscal Year Research-status Report
「医療的ケアの必要な子どもの親になる」プロセスを支援する看護介入の開発
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23792664
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
首藤 ひとみ 高知県立大学, 看護学部, 助教 (50584348)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 親 / 医療的ケア / 親になる |
Research Abstract |
本研究では、父親・母親が「医療的ケアの必要な子どもの親になる」プロセスと、そのプロセスを辿る上での父親・母親の相互関係性、父親・母親を取り巻く影響要因を明らかにし、「医療的ケアの必要な子どもの親になる」プロセスを支援する看護介入を開発することを目的としている。今年度は、父親・母親が「医療的ケアの必要な子どもの親になる」プロセスと、そのプロセスを辿る上での父親・母親の相互関係性、父親・母親を取り巻く影響要因を明らかにするために、1.研究対象者へのデータ収集に向けて、協力施設・団体へのアクセスや、情報収集を行った。2.研究協力団体より紹介していただき、対象者へのインタビューを実施した。 1.研究対象者へのデータ収集に向けて、協力施設・団体へのアクセスや、情報収集では、医療的ケアの必要な子どもへの支援に関係する学会・シンポジウム・セミナーに参加し、現状の把握に努めた。特に、本研究では地域差をなくすために広い地域でのインタビューを計画しているため、全国各地の学会等に参加し、情報収集していった。また、研究に協力してくれる施設や団体も把握していった。そうした活動を通し、研究協力団体へのアクセスを行った。 2.研究に協力してくださる団体の会長・支部長より紹介していただき、対象者へのインタビューを実施した。対象者は地域差をなくすため全国各地で紹介していただき、同意のいただけた方にインタビューを行った。今回、広い地域でインタビューを実施できたことは「医療的ケアの必要な子どもの親になるプロセス」の地域性も明らかになることを示唆しており、今後の「医療的ケアの必要な子どもの両親への支援に貢献できると考。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画書では、平成23年度にデータ収集を終わる予定であったが、東日本大震災により、予定していた研究依頼先にも影響が考えられた。そこで、研究依頼先が通常の活動を行う状況に至るまで待ち、その間、研究依頼先の情報収集を行いながら状況を把握し、1月に研究依頼を行った。そのために、5月現在、データ収集を行っている段階であり、研究に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
以下の計画で進めることとする。1.~平成24年9月 医療的ケアの必要な子どもの父親・母親を対象としたインタビューと分析を行う。2.平成24年10月~平成25年1月 看護介入の開発(専門家へのインタビューの実施、専門家によるフォーカスグループの結成)3.平成25年2月~3月 研究のまとめを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の直接経費は130万円である。インタビューやフォーカスグループなどに使用する旅費で90万円、関係図書・文献・文具類などの物品費で30万円、人件費・謝金で10万円を計画している。
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