2013 Fiscal Year Research-status Report
乳児期の母親に対する『携帯メール』を用いた育児支援プログラムの構築
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23792669
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
伊藤 奈津子 淑徳大学, 看護栄養学部, 助教 (00340117)
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Keywords | 育児不安 / 乳児 / 携帯アプリケーション / 母親 / 育児支援 |
Research Abstract |
平成25年度は前年度までに得られた研究結果から携帯アプリケーションの改善を行った。主な改善点は主に以下の4点である。 1)利便性の向上として:出産日を入力することにより、2週間ごとに確実に自動送信できるようにした。また育児情報も週ごとにフォルダを作成し、適切な週数のもののみ重点的に読めるように配慮した。また、確認フォームも作成し、研究者・母親の双方がアプリケーションを使用しやすいように工夫した。旧アプリケーションでは、対象者をある程度グルーピングして育児支援メールを送信していたため、生後3週といっても3週に入る母親もいれば、4週に近い母親もいた。また育児情報もアップされた情報は継続してすべて表示されていたが、分類して表示するようにした。 2)母親同士の連帯感を高めるための工夫として:他の母親がどのように回答したのかわかる画面を作成すると共に閲覧回数がわかるように工夫した。また、母親同士のコミュニティの場を提供するために、掲示版を作成した。 3)育児不安の具体的状態の把握にむけて:母親の要望により、育児不安の回答欄を「ある」「なし」のみの選択肢だけではなく、「どちらともいえない」と「自由記載欄」を増設した。 4)母親が自身の育児不安の経過を把握できるための試みとして:母親が自身の育児不安が軽減(もしくは増加)していることを再認識できるように育児不安の経過グラフを表示できるようにした。殆どの母親は、時間の経過とともに育児不安が軽減されていくため、母親自身が自らの客観的な状況を把握できるようにすることで、より育児不安の軽減がされることを期待してグラフの作成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産休を取得したため、期間を延長せざるを得なかった。 最終年度として、データ収集と分析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に改善した携帯アプリケーションを使用して、再度30組の初産の母親を対象にデータを収集する予定である。 結果を分析して、作成した携帯アプリケーションが育児不安の軽減に役立ったかなどの効果判定を行う予定である。
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