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2011 Fiscal Year Research-status Report

関節拘縮を有する寝たきり高齢者へのポジショニングの効果

Research Project

Project/Area Number 23792696
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

道券 夕紀子  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (80436782)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywordsポジショニング / 関節拘縮
Research Abstract

本研究の目的は、関節拘縮を有する寝たきり高齢者に対し、ポジショニングを継続して行うことで、関節可動域がどのように変化するのかを検討することである。被験者は75歳以上の関節拘縮を有する寝たきり高齢者5名で、平均年齢は84.5±7.8歳、女性4名、男性1名であった。被験者のそれぞれの関節拘縮および麻痺の程度、身体状況に合わせてポジショニングを検討し、1年間実施した。調査施設の職員に対しては、毎日の施設への訪問と共に、数回の研修会を開催し、ポジショニングの周知をはかった。リハビリテーションについては、これまで通りの実施とした。関節可動域の変化については、日本リハビリテーション医学会が提唱した関節可動域の最大を100%としたときの、各被験者の各関節の可動域の割合を算出し、調査前と1年後の比較を行った。その結果、ほとんどの被験者で関節可動域の拡大が認められ、最大で77.8%(右股関節外旋内旋運動)の関節可動域の拡大が認められた。このことから、ポジショニングの継続は、筋緊張緩和の効果から関節拘縮の維持・改善に有効であることが示唆された。しかし一方で、一度関節可動域が拡大したものの、身体状況の悪化、リハビリテーションの中断と共に、再び関節拘縮の悪化がみられたケースもあった。また、今回の被験者の関節拘縮は重度であり、1年間のポジショニングでは完全に元に戻ることはできなかった。これは、ポジショニングだけでは関節拘縮の改善には限界があり、特に、関節拘縮が重症化してから行うのではなく、早い段階から予防的に実施する必要があることを示していると考えられる。また、ポジショニングだけでなく、リハビリテーションも並行して実施することが望ましいと考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在、被験者に対するポジショニングの実施、および関節可動域の測定は全て終了しており、調査結果を検討している段階にある。

Strategy for Future Research Activity

今後は調査結果の検討を進め、第14回日本褥瘡学会学術集会および第4回世界創傷治癒学会連合会議WUWHS2012での発表を予定している。また、日本褥瘡学会への論文投稿を行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

学会での研究発表を行うため、学会参加費および交通費として使用するほか、論文投稿費として使用する予定である。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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