2014 Fiscal Year Research-status Report
介護保険施設におけるせん妄発症予防に関するケアプログラムの実証的検討
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23792725
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
松澤 有夏 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (30436894)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 高齢者 / せん妄 / 重症化予防ケア / 介護保険施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
(前年度までの研究実績)平成23年度は「せん妄重症化予防ケアプログラム」を作成した。平成24年度は上記ケアプログラムを修正し、ケアプログラムの実施準備を進め、C施設においてケアプログラムを実施した。平成24年度は2例実施した。平成25年度はC施設においてケアプログラムの実施を継続し、6例計8例にケアプログラム介入を実施した。
(今年度の研究実績) 1.データ分析:1)援助内容と対象の変化:観察記録から、対象高齢者に対するケア提供者の具体的な援助内容と介入前後の対象者の行動を抽出し,対象者の行動変化について事例別に検討した。2)身体・認知感情的機能の変化:介入前後でデータ収集した対象者のバーセルインデックス,MMSEの総得点,およびMOSES下位項目の合計得点について分析した。介入前後で対象個別に比較し,さらに介入前後における8名の平均値の差の検定を行った.3)睡眠に関する変化:介入前後の対象者のアクチグラフデータから睡眠と覚醒を読み取って図式化し,模式図を作成した.夜間の睡眠を阻害する中途覚醒を示すため,睡眠・覚醒共に30分以上連続している場合を表した.さらに介入前後における平均総睡眠時間の平均値の差の検定を行った.
2.学会発表:日本老年看護学会第19回学術集会において、上記の結果を「認知症高齢者に対するせん妄重症化予防ケアプログラムの有効性の検討ー介入事例における行動・認知感情的機能・睡眠の変化からー」の演題名で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定よりもケアプログラムの介入に,時間を要した.当初計画では平成26年度に論文を投稿する予定であったが,分析が間に合わず,平成27年度に行う予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度には,論文として投稿予定である.
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Causes of Carryover |
平成26年度までに,せん妄重症化予防に関するケアプログラムを実施し,ケアプログラムの効果について検討した.その結果をアルツハイマー病国際会議で発表予定であったが,平成26年度の学会にはエントリーが間に合わなかった.平成27年4月に開催される「アルツハイマー病国際会議・オーストラリアパース大会」に参加するための経費が必要である.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年4月開催の「アルツハイマー病国際会議・オーストラリアパース大会」に参加する.
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