2012 Fiscal Year Annual Research Report
STAP2のメモリーCD8陽性T細胞における機能解析と癌免疫療法への応用
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23800031
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
村岡 大輔 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), リサーチアソシエイト (20608955)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | CD8陽性T細胞 |
Research Abstract |
メモリーCD8陽性T細胞の分化誘導におけるSATP2の機能を解析する為、野生型マウスにワクチンを施しワクチン抗原特異的CD8陽性T細胞におけるSTAP2の発現ついて検討した。その結果、抗原特異的CD8陽性T細胞がメモリーT細胞へと分化するに伴い、STAP2の発現が上昇することを明らかにした。この結果は、In vitroにて分化させた抗原特異的CD8陽性T細胞のものと同様であった。さらに、生体内におけるSTAP2の機能を解析するため、STAP2ノックアウトマウスを用いて検討を進めた。STAP2ノックアウトマウスにワクチンを施し、ワクチン抗原特異的CD8陽性T細胞のメモリー分化を検討した。しかし、野生型マウスと比して、抗原特異的メモリーCD8陽性T細胞の分化誘導についての違いは見いだせなかった。これは、STAP2がCD8陽性T細胞のみならず、CD4陽性T細胞やマクロファージ等にも発現していることより、それらの影響によりCD8陽性T細胞におけるSTAP2の機能を直接的に検討できていない可能性がある。そこで、野生型マウスとSTAP2ノックアウトマウスの骨髄キメラマウスを作製し、より詳細な検討を行った。作製した骨髄キメラマウスにワクチンを施しワクチン抗原特異的メモリーCD8陽性T細胞の分化誘導を検討した。その結果、野生型マウス骨髄由来CD8陽性T細胞と比して、STAP2ノックアウトマウス骨髄由来CD8陽性T細胞におけるワクチン特異的メモリーT細胞がより多くに生体内に誘導されていることが明らかになった。本結果は、STAP2がメモリーCD8陽性T細胞の分化誘導に関与している事を示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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