2011 Fiscal Year Annual Research Report
自然免疫を調節する受容体型グアニル酸シクラーゼGyc76Cのリガンド探索
Project/Area Number |
23890014
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
倉石 貴透 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (90613167)
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Keywords | ショウジョウバエ / 自然免疫 / cGMP / グアニル酸シクラーゼ |
Research Abstract |
自然免疫を調節する受容体型グアニル酸シクラーゼGyc76Cのリガンドを同定することを目的として研究を進めている。 Gyc76Cリガンド同定のため2つの異なるアプローチを取っており、下記に記すように、いずれにおいても順調に研究が進められている。 1. 細胞外領域Gyc76Cの発現・精製 細胞外領域Gyc76Cを昆虫細胞に発現させるバキュロウイルスの作成を完了し、実際にリコンビナントタンパク質が発現することを確認した。 細胞外領域Gyc76Cをショウジョウバエ細胞株S3細胞に発現させる発現ベクターの作成を完了し、一過的に遺伝子導入を行うことで実際にリコンビナントタンパク質が発現することを確認した。 細胞外領域Gyc76Cを発現するショウジョウバエ個体を作成するためのプラスミドを構築し、トランスジェニックショウジョウバエの作成を依頼した。外注したトランスジェニックショウジョウバエが到着し、飼育を行っている。 2. 細胞内cGMP濃度を定量する実験系の確立 ショウジョウバエ幼虫よりペプチド画分を調製する方法を確立した。そのペプチド画分をGyc76C発現S2細胞と共培養すると、細胞内cGMP濃度が5倍程度上昇することを確認した。 したがって、この実験系を用いて、細胞内cGMP濃度を上昇させる活性をHPLCで精製することで、Gyc76Cのリガンドを同定することができる。 今後は、以上の二つのアプローチを進めていくことで目的とするGyc76Cリガンド同定が達成されることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画調書に記載した平成23年度分の計画は全て終了していないものの、おおむね順調に進められており、平成24年度分に行うことを考えていた実験計画も一部遂行し順調に進んでいくことから上記のように達成度を判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度において、おおむね研究計画調書に記載したとおり研究が遂行された。したがって、次年度もこのまま研究計画調書に記載したとおりに研究を遂行する予定である。
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Research Products
(8 results)