2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
アイスコアを用いた産業革命前から現在までの硫酸エアロゾル粒径分布の復元
Project/Area Number |
23H00511
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 63:Environmental analyses and evaluation and related fields
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
飯塚 芳徳 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (40370043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 立 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (00580143)
大島 長 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (50590064)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Summary of the Research Project |
グリーンランド南東部で掘削されたアイスコアを用いて、硫酸エアロゾルの粒径分布の時代変遷の復元を目的としている。2021年に掘削した250mのアイスコアを分析することで、産業革命前から現在までのサイズごとの硫酸エアロゾルのフラックスを復元する。その結果から、エアロゾルの粒径、起源、硫酸化合物の因果関係を明らかにすることで、エアロゾルの雲アルベド効果の推定精度の向上をめざす。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
沈着エアロゾルが最も保存されているとされるグリーンランド南東部のアイスコアを使って、硫酸エアロゾルの粒径分布の時代変遷の復元を行うことを目的とした独自性の高い研究である。応募者らが確立してきた昇華分析法により、雲生成過程に重要な役割を果たす硫酸エアロゾルの粒径分布を把握することは、全球気候に対するエアロゾルの影響評価、将来予測への不確実性低減に大きく貢献することが期待され、学術的意義が大きい。
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