2023 Fiscal Year Research-status Report
地方自治体の幹部職員選抜制度の違いが女性職員等のモラール・行動に与える影響の研究
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23K01251
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松並 潤 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (70268217)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 女性幹部公務員 / 昇進 / ジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度の2023年度には、公務労働や昇進に関するジェンダー研究の動向を調べるとともに、本課題に関わるデータの収集を開始した。 その上で、収集したデータから①女性幹部公務員の割合が、東京および大阪周辺の大都市圏で比較的高く、政令指定都市であっても東京・大阪からは遠い地域では比較的低いこと、②それを反映して男女共同参画推進政策の一環としての女性幹部職員の登用に関する目標も東京・大阪周辺の大都市では高く、それ以外の地域では低めに設定されていることと、③この差が政策に影響する可能性があることを、2023年12月に東京(明治大学)で行われた国際学会であるAAPA(Asian Association for public administration)で報告し、各国からの参加者と意見交換を行うことができた。 2023年初めから東京都下の自治体職員等を対象とした業界紙である『都政新報』に計6回短い論考を掲載したが、その中で本課題に関わる係長試験や女性幹部登用に関わる論考を掲載した(「論考・地方分権3 「係長試験」ソレ何デスカ? “おじさん”的価値観の昇進」(2023年5月2日)および「論考・地方分権4 途上国で考えた昇進の仕組み」(2023年5月19日))。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度はAAPA(Asian Association for public administration)が東京(明治大学)で開催されたために、国際学会に参加する費用を結果的に縮減することができた。このために、直接経費について予算執行上は当初の予定の約30%の執行にとどまったが、研究そのものについてはほぼ予定通りに行えたと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、引き続きデータを収集するとともに分析を進め、本年度後半ないし2025年度に国際学会ないし日本行政学会等で学会報告を行うことを目指す。学会報告等を行う際には、2023年度にはあまり行うことのできなかったジェンダー研究者などとの意見交換を行って、報告さらには公表論文の充実を目指す。
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Causes of Carryover |
2023年度は、国際学会(AAPA (Asian Association for Public Administration)が東京(明治大学)で行われたために、交通費を大幅に節減することができた。また、日本国内での開催であったために分科会の司会等を依頼され、その結果学会参加費を免じられたことも、旅費が大幅に少なく済んだ理由である。 2024年度は、前年度に節減できた研究費も活用して、データの収集と分析にあたり、また、研究の進展によっては本年度国際学会への参加も検討する。
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