2023 Fiscal Year Research-status Report
中高年の健康の社会的決定要因:大規模社会調査に基づくパネル分析
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23K01419
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
小塩 隆士 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50268132)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 健康の社会的決定要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中高年を対象として、健康の社会的決定要因を大規模社会調査の個票データを用いて分析し、中高年の健康増進や社会的厚生向上のための政策的含意を得ることを目的としている。 分析に際しては、所得や学歴、就業形態など様々な個人レベルの社会経済的要因だけでなく、居住地域の格差・貧困状況、社会参加活動の度合いや就業状況など地域レベルの社会経済的要因にも注目し、中高年の健康の社会的決定要因を動学的な枠組みの下で分析するとともに、政策シミュレーションとして、年金・雇用制度改革が健康格差に及ぼす影響を試算する。 さらに、中国で実施されている各種大規模社会調査の個票データも活用して日中比較も試みる。以上の分析に基づき、経済学のみならず、公衆衛生や社会疫学など健康科学にとっても新たな知見の獲得を目指すほか、少子高齢化時代における社会保障改革の在り方にも重要な示唆を得ることに努める。 初年度の2023年度においては、研究の中核となる厚生労働省「中高年者縦断調査」の個票を目的外申請によって入手したほか、China Health and Retirement Longitudinal Study (CHARLS)など中国の大規模調査の個票等も利用することにより、研究目的に沿った実証分析に本格的に着手したところである。また、本研究から得られた知見に基づき、関連するテーマに関する研究を内外の研究者とともに進めた。以上の成果のいくつかは、すでに国際学術雑誌に刊行または最終採択されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実証研究は順調に論文化されている。なかでも、本研究の成果を生かして公表した、Ruru Ping氏との共同論文と島袋静香氏らとの共同論文は、インパクト・ファクターがそれぞれ7.8、7.6という高い国際学術雑誌で刊行または最終採択された。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的に沿って「中高年者縦断調査」、CHARLS等を用いた実証分析をさらに進め、論文の形にまとめる。研究成果は、シンガポール経営大学、中国社会科学院、フランス社会科学高等研究院が開催する国際シンポジウム等で報告する予定である。
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[Journal Article] A pragmatic randomized controlled trial of the effectiveness and cost effectiveness of Well Parent Japan (WPJ) in routine care in Japan: the TRaining And Nurturing Support FOR Mothers (TRANSFORM) study2024
Author(s)
Shizuka Shimabukuro, Takashi Oshio, Takahiro Endo, Satoshi Harada, Yushiro Yamashita, Akemi Tomoda, Boliang Guo, Yuko Goto, Atsuko Ishii, Mio Izumi, Yukiko Nakahara, Kazushi Yamamoto, David Daley, Gail Tripp
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Journal Title
Journal of Child Psychology and Psychiatry
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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