2023 Fiscal Year Research-status Report
Mental health service using video content for Japanese schools in Southeast Asia
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23K02910
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田口 佳代子 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任助教 (50836921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘 雅弥 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 准教授 (10722952)
廣瀬 素久 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (30835939)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 在外教育施設 / メンタルヘルスケア |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の海外在留者数はこの半世紀で2倍以上に増加している。海外在留者は異なる環境で様々なストレスにさらされ、帰国後も文化の違いによる不適応を起こしやすいことが示されている。にもかかわらず、メンタルヘルス支援はコストの問題もあり、圧倒的に不足している(長屋ら、2016)。 そこで本研究では東南アジアの日本人学校に対し、メンタルヘルスケアに関する実態調査及び、メンタルヘルスに関するビデオコンテンツを開発し、その実現可能性を検証することを目的とした。本研究では近年特に在留者が増えている東南アジアに注目し、特にインドネシア、マレーシア、台湾の3カ国における日本人学校、補習校などを対象に、海外に住む日本人のメンタルヘルスに関する実態調査、および、②デジタルコンテンツによる介入調査をそれぞれ行うこととした。 当該年度は被験校、計6校に対し①オンライン回答によるメンタルヘルス実態調査を開始した。実態調査の各国の目標数は各100名とし、現在インドネシアで約60%、マレーシア30%、台湾で30%の回収率であり、引き続き学校、日本人会を通してリクルートを継続している。あわせて②介入調査のために、5~15分程度のメンタルケアに関するショート動画を50本作成した。そのうち20本をコアコンテンツとして設定し、被験者の好きなタイミングで視聴してもらうものとした。動画は限定youtubeにて公開するものとした。対象は①と同様であり、研究参加に同意の得られた教員もしくは保護者に対し、20本のコアコンテンツ視聴を依頼し、その前後でレジリエンスの変化と動画の評価をオンラインによって行った。残りの動画(30本)の視聴については任意とした。介入調査の各国の目標数は各25名とし、現在インドネシア50%、マレーシア60%、台湾60%の参加率であり、こちらもリクルートを継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では、インドネシアと台湾から調査、介入を開始する予定であったが、マレーシアとの調整も順調に進んだため、対象とする3カ国全てにおいて調査を開始することができた。①、②の研究あわせて、調査期間は1年程度としており、予定より早く全ての被験校で調査が開始できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年10月末にて、対象3カ国全てにおいて調査介入が終了予定である。その後12月までにデータ解析をおこない、2025年3月までに成果論文を作成を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
本研究は初年度(令和5年度)に台湾・インドネシアでのリクルート及び介入、2年目(令和6年度)にマレーシアでのリクルートおよび介入の計画であったが、プログラム開発および被験学校への交渉が滞りなく行えたため、初年度に全ての被験学校(3カ国)での介入を開始することとなった。そのため令和6年度に予定していた渡航費を初年度に前年度申請することとなったが、研究計画が前倒しになっただけであり、助成金額の使途に変更はない。令和6年度に全ての介入を終了、データ解析し、論文化を目指すものとする。
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