2023 Fiscal Year Research-status Report
Optimization of Tissue Sampling Methods and Development of Personalized Medicine Based on Fibroblast Diversity in Pancreatic Cancer
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23K07374
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石川 卓哉 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00792649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山雄 健太郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (10716351)
川嶋 啓揮 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (20378045)
飯田 忠 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30878319)
水谷 泰之 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50831393)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 膵がん / 超音波内視鏡下穿刺生検 / 線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、膵がん診療において組織採取の重要性が増している。超音波内視鏡下穿刺生検(EUS-FNB)は膵組織採取のために広く利用されている手技であるが、十分量の組織を採取するための手法や評価法を確立できていないことが問題となっている。理由は2つあり、1つ目に膵がんは組織学的に腫瘍体積の約8割を“間質(がん以外の部分)”が占め、そこに線維芽細胞(CAF)の高度な増生を伴っており、“がん細胞”を採取しにくいことがあげられる。2つ目に針の先端形状の工夫によって以前より多くの組織採取が可能となったが、必要な検体量が採取できているかの迅速な(on-site)評価が困難であることがあげられる。 本研究の目的は膵がんにおいて最適な組織採取法を確立し、EUS-FNB検体における線維芽細胞の多様性を評価することで膵がんの新たな診断/治療体系の確立をもたらすことである。 現在進行中の医師主導治験でAM80投与前後の膵がん患者からEUS-FNB検体を採取しており、組織量およびMeflin発現量の評価を行っている。 またEUS-FNBによる最適な検体評価法の確立のため、検体採取直後に実体顕微鏡を用いて長さ・面積を測定している。さらに0.0001g単位まで測定が可能な精密電子天秤で重量を測定し、病理標本所見と比較検討を行っている。さらに名古屋大学を含めた6施設による多施設共同研究として膵充実性病変の診断における新規FNB針の比較研究を行っており、現在症例集積が終了し、解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
医師主導治験は順調に進行しており、それに伴い膵がんからのEUS-FNB検体も採取できている。 またEUS-FNBによる最適な検体評価法の確立のため、当院での実体顕微鏡と精密電子天秤を用いた研究と新規FNB針評価のための多施設研究も進行しており、概ね順調に進展しているものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
EUS-FNB検体における線維芽細胞の多様性の評価については今後FNB検体を集積しつつがん間質に対する薬物的介入がEUS-FNBに与える影響を評価し、多様性の基づく個別化医療の開発を試みる。 EUS-FNBによる最適な検体評価法については得られたデータの解析をすすめ学会発表や論文化を目指す。
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Causes of Carryover |
2023年度は研究を開始し、症例集積を行っている段階で学会発表や論文化の機会が少なかったため、当初の計画よりも使用経費が少なかった。次年度は2023年度に行った研究の成果がでてくる予定であり、国内、国際学会にて発表の予定があり、旅費として経費を使用する予定である。また次年度に研究結果の一部について論文化を試みる予定で、英文校閲料、研究成果投稿料としても経費を使用予定である。
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