2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of Early Diagnostic Markers for Non-Alcoholic Fatty Liver Disease (NAFLD) and Investigation of Inflammatory Mechanisms of NAFLD
Project/Area Number |
23K07466
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
箕輪 圭 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (90770818)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 光幸 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90449059)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 非アルコール性脂肪性肝疾患 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / オキシステロール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、肝臓におけるオキシステロールおよびその代謝物が、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)から脂肪性肝炎(NASH)へと至る炎症を惹起するという仮説をもとに、臨床検体と実験動物検体を用いた研究を行い、NAFLDの早期発見のための生化学マーカーの開発と、NAFLDからNASHに至る炎症のメカニズムの解明を目的としている。 予備実験において、発症早期の小児NAFLD患者と健常コントロール症例の血中オキシステロールとその代謝物の測定を行ったところ、26HCやその代謝物である3β7α-diHCAなどに差異が認められた。 この結果をもとに、健常小児コントロール8例およびNAFLD小児8例について、血液生化学データや血中のオキシステロールとその代謝物についての解析を行った。NAFLD小児では、健常コントロールに比しHOMA-IRが高い傾向が認められた。また、血中の26HCと3β7α-diHCAの比(3β7α-diHCA / 26HC)が健常コントロールに比しNAFLD小児において低値である傾向が認められた。引き続き検体収集を行いながら、データ解析を進めていく。 また、本研究課題に関連するこれまでの研究結果について、学会報告や論文報告を行うことが出来た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床検体の収集数が当初の予定よりはやや少なめに推移している。動物実験実施の環境調整に時間を要している。一方で本研究課題の採用以前より集積していたデータや知見について、論文報告をすることが出来た。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究者の所属施設の関連施設とも連携をとり、より多くの検体収集ができるよう図る。収集済みの検体の解析を進めるほか、解析結果を研究協力者らと共有・議論を行いながら適宜研究方針の調整を行っていく。
|
Causes of Carryover |
解析の際に用いる標品や、解析結果の質の保持の観点から、ある程度の検体数が集積してから解析を行う関係で、本年度の解析に関わる費用が予定より下回った。次年度に繰り越して解析等に用いる予定である。
|