2023 Fiscal Year Research-status Report
疾患特異的iPS細胞を用いたケロイドの病態解明と治療法の確立
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23K09107
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
江浦 重義 日本医科大学, 医学部, 講師 (00366361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 輝之 日本医科大学, 医学部, 講師 (10575385)
小池 博之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (20821771)
小川 令 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70398866)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 異常瘢痕 / 創傷治癒 / ケロイド / 疾患特異的iPS細胞 / 肥厚性瘢痕 |
Outline of Annual Research Achievements |
ケロイドの病態メカニズムに深く関わっている重要な血管周皮細胞(ペリサイト)、血管内皮細胞を、疾患特異的iPS細胞を作成した上で分化誘導し、細胞レベルでその動態・特徴を捉えて、その網羅的遺伝子発現、タンパク質発現を解析して病態解明を行う。本研究で見出した注目する新規治療因子をターゲットとする細胞群を用いて検証し、創薬につなげていくことを目的としている。 本年度では、ケロイド疾患特異的iPS細胞の樹立を行ない、血管内皮細胞などの特定の細胞群に分化誘導を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度でケロイド疾患特異的iPS細胞の樹立を行うことができ、血管内皮細胞などの特定の細胞群に分化誘導し、この細胞群の網羅的解析を施行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、ケロイド疾患特異的iPS細胞と対照群における網羅的解析の結果を比較解析し、 注目する因子や経路を特定し、更にin vitro実験で検証していく予定である。
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Causes of Carryover |
iPS細胞の培養維持、分化誘導などに対する試薬・抗体・培養液による支出が大半を占めたが、 来年度予算に網羅的解析の支出が回ったため。
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