2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of an educational program for midwives to support breastfeeding for women after breast cancer treatment
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23K10067
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
礒山 あけみ 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (00586183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金澤 悠喜 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 講師 (80812833)
吉田 美香子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40382957)
中山 香映 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (50601720)
加藤 綾子 三条市立大学, 工学部, 教授 (30318159)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 乳がん治療後 / 母乳育児経験 / 助産師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、乳がん治療後の女性に対する妊娠期から育児期の母乳育児支援教育プログラムを開発することを目指す。そのために、①乳がん治療後の女性の母乳育児に関する体験およびニーズの明確化、②助産師向けの乳がん治療後の女性に対する母乳育児を支える教育プログラムの開発を行ったのち、③乳がん治療後の母乳育児を支える教育プログラムの有効性の検証を行う。これを用いて、乳がん治療後に母乳育児を希望する母親の意思決定を支え、安心して母乳育児を行うための支援ができる専門職の育成を目指す。 2023年度は、乳がん後の女性の母乳育児経験の実態を明らかにするために、定性的システマティックレビューのプロトコールを開発した。分析方法は、質的システマティックレビューのためのJBI方法論とし、質的研究のための10項目のチェックリストに従って実施することとした。対象者は、乳がん治療後に妊娠した女性と、妊娠中または授乳中に乳がんを発症した女性とした。ソースの種類は現象学、エスノグラフィー、グラウンデッド・セオリー、質的記述的研究、質的事例研究、フェミニスト研究、アクション・リサーチの質的研究とし、会議の抄録、ポスター、社説、解説、意見書は除外とした。今後、開発したプロトコールに従い分析を開始する計画である。 そのほか、乳がん術後の授乳経験を明らかにするため、授乳経験のある女性5名にインタビューを行った。引き続きインタビューおよび分析を進めていく計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、乳がん後の女性の母乳育児経験の実態を明らかにするために、定性的システマティックレビュープロトコールを開発し、図書館司書に協力を得て、文献を同定した。検索対象のデータベースは、MEDLINE(Ovid)、CINAHL(EBSCOhost)、APA PsycINFO(Ovid)、Cochrane Central Register of Controlled Trials、Ichushi-Web(日本の医学文献データベース)であった。次に検索した文献の重複など確認し、複数名でレビューが可能なデータベースを作成したが分析には至らなかった。今後は分析を開始し、乳がん治療後の女性の母乳育児経験を明らかにしていく計画である。 また、乳がん治療後の女性の母乳育児経験に関するインタビュー調査は、倫理審査を経て、乳がん治療後に授乳経験をした女性5名にインタビューを実施したものの、リクルートに時間がかかり、予定の10名に至っていない。引き続きインタビューを実施していく計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
定性的システマティックレビューは、複数名でレビュー可能なデータベースを作成したことから、分析を進め、乳がん治療後の女性の母乳育児経験を明らかにしていく計画である。 また、乳がん治療後の女性の母乳育児経験については、新たにリクルートを開始したので、インタビューを重ねていく計画である。
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Causes of Carryover |
当初予定していた定性的システマティックレビューの本格始動が2024年度となったことから、人件費が発生しなかった。また、インタビュー調査が進行中であることから、すべての謝礼が発生していない。今後はインタビュー謝礼及びデータ分析のために支出をする計画である。
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