2023 Fiscal Year Research-status Report
睡眠時間減少とwell-being低下の遺伝環境相互作用の解明-双生児研究-
Project/Area Number |
23K10308
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
乾 富士男 天理大学, 医療学部, 教授 (80469551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 大輔 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (20511554)
渡邉 幹夫 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50294088)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | well-being / 睡眠時間 / 双生児研究法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画では、R6年度にデータ収集のための調査(測定)を行うことになっている。そこで、R5年度はその準備として、測定に必要なデバイスの検討を行った。特に、睡眠や活動の状態を測定するウェアラブルデバイスは日進月歩であり、計画申請時に検討していたデバイスがすでに新機種に置き換わっていたりするため、経年的な比較に耐えうるようなデータを蓄積できることを重視して検討した。 また、本研究課題では含まれないが、本研究のデータがレジストリのデータベースに蓄積されて、今後に縦断研究を検討することを踏まえると、経年的に比較ができる指標、特に社会環境要因をどのように計測するかが重要となる。特に、主観的なデータや心理尺度などは多数の測定方法が存在し、互換性が課題であった。また、国際的に標準なものを用いる方がより良いが、わが国に特有の社会環境要因を十分に把握できるかも課題であった。そのため、いくつかの尺度を用いて予備的な検討を行い、本調査で使用する測定項目を選定した。 また、当初の計画では年齢を考慮しない(調整する)予定であった。しかし、World Happiness Report 2024でも指摘されているように、年代間での幸福感の違いが浮き彫りとなっている状況を踏まえ、年齢を考慮した解析が行えるように計画を修正した。 本研究課題で注目している社会環境要因は、昨今急速に変化しつつある。covid-19の直接的な影響はほぼ過ぎ去ったが、社会の変化という間接的な影響は、変化した部分と変化せず元に戻った部分が複雑に存在している。そのため、本研究課題でも、R6年度のデータ収集にあたっては、当初の計画に固執せずに最新のデータに基づいた修正が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題はR6年度行う調査を中心とした横断研究である。そのため、本年度は調査票の確定や使用するウェアラブルデバイスの選定などの準備を行った。 準備はほぼ予定通りに行えたため、概ね順調に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
睡眠や活動の状態を測定するウェアラブルデバイスは日進月歩であり、計画申請時に検討していたデバイスがすでに新機種に置き換わっていたりするため、経年的な比較に耐えうるようなデータを蓄積できることを重視して検討した。 また、当初の計画では年齢を考慮しない(調整する)予定で被験者を選定する計画であった。しかし、World Happiness Report 2024でも指摘されているように、年代間での幸福感の違いが浮き彫りとなっている状況を踏まえ、年齢を考慮した解析が行えるように計画を修正した。
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Causes of Carryover |
国際学会などの出張が行えなかったため。 次年度以降では予定通り国際学会への参加を計画する。
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Research Products
(1 results)