2023 Fiscal Year Research-status Report
ソーシャルメディアを活用した在日ブラジル人の食育プログラムの普及方法の開発
Project/Area Number |
23K10312
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐藤 由美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80235415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
結城 恵 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 教授 (50282405)
石川 麻衣 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (20344971)
松井 理恵 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (60736263)
堀田 かおり 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (90760851)
辻村 弘美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70375541)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 在日ブラジル人 / 食育 / ソーシャルメディア / 保健行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ヘルスコミュニケーションを理論的枠組みとして、在日ブラジル人向けの食育プログラムを開発し、ソーシャルメディア活用により在日ブラジル人の食行動改善に活かすプログラム展開方法を明らかにすることである。背景として、在日ブラジル人はブラジル人同士のコミュニティ帰属意識が強く、情報入手はインターネットを介したソーシャルメディア(ツイッタ―やフェイスブックなど)も多く用いられている。ソーシャルメディアは、現実の居住地域を越えた広範囲な双方向のコミュニケーションを生み出し、知識や情報を広く伝達することを可能にし、さらに行動変容にも相互に影響を及ぼす可能性がある。そこで、在日ブラジル人の行動・認識の特性に基づくソーシャルメディアコンテンツを作成し、その活用を検証することを通じて在日ブラジル人の食に関わる健康支援の新たな方法を見出すこととしている。 研究初年度である令和5年度は、まず、在日ブラジル人に関する先行研究の分析から開始した。医中誌WEBで「ブラジル人」を検索ワードとし、会議録を除いた367件について、抄録から診断・治療のみを扱った論文、在日・在留ブラジル人でない論文を除外した56件を分析対象とした。56件中、妊娠・出産・子育てを対象とした論文が20件、学齢期を対象とした論文が14件、その他、成人や高齢者の保健行動や受診行動、メンタルヘルス、災害に関する論文であった。書く論文から在日ブラジル人の保健行動とその基になっている健康情報活用の実態を整理した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和5年度と6年度の2年間で、在日ブラジル人の健康情報活用の実態・要望の把握として、①ブラジル人の利用が多いHPやSNSの内容分析、②国内のブラジル人集住地域でのソーシャルメディア利用に関するヒアリング調査とそれに基づく一地域での量的調査を実施予定であったが、前段階として先行研究における健康情報活用に関する分析を行う必要があり、その文献検討の会議が遅れ、分析に時間を要してしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度、6年度の2年間で実施予定であった内容を6年度に実施できるよう、1年目に実施した文献検討をもとに、①ブラジル人の利用が多いHPやSNSの内容分析、②国内のブラジル人集住地域でのソーシャルメディア利用に関するヒアリング調査を並行して進めていく。また、その結果に基づく一地域での量的調査については、令和7年度(3年目)にかかる可能性があるが、3年目の実施計画を調整することによって、全体の研究内容に支障をきたさないようにする。
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Causes of Carryover |
令和5年度に実施予定であった①在日ブラジル人が利用しているSNS等の内容分析に係る翻訳者謝金、②フィールド調査の旅費、翻訳者謝金について、令和5年度に調査が開始できなかったために経費支出がなかった。これらの調査は令和6年度にも継続して実施する予定であったため、令和5年度の次年度使用額と令和6年度の配分額を合わせて、2年間で計画していた調査を行う。
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