2023 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護における新卒看護師コンピテンシー・モデルの開発
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23K10381
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
大月 真弓 北海道科学大学, 保健医療学部, 助教 (80880583)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 ひろみ 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (80433134)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 新卒看護師 / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は訪問看護における新卒看護師コンピテンシー・モデル開発である。2023年度はアイテムプール作成のため、半構造的インタビュー調査を行なった。インタビュー内容は、Spencer & Spencer(1993/2011)の行動結果面接を基に、最も重要な職務の内容と責任、過去に経験した重要な出来事として、主な成功体験を2~3個、主な失敗体験を2~3個、仕事を効果的に遂行するために必要な要件と思われることとした。対象は、新卒から訪問看護ステーションに入職し、新任期の1年目を過ぎる12ヶ月から3年目の訪問看護師とし、理論的飽和が達成するまでとした。データ分析方法は、新任期のコンピテンシーを探索するため主題分析を用いて、個別分析後、意味内容の類似性が認められるコードは集約し、カテゴリー化した。さらに、本研究で明らかとなった当事者視点のコンピテンシーおよび先行研究において訪問看護ステーション管理者が重視するコンピテンシーを統合し、新卒看護師のコンピテンシーを再定義した。 研究参加者は、新卒から訪問看護ステーションに勤務している女性8名であり、経験年数は、入職後12ヶ月から3年12ヶ月目(平均1年10ヶ月)であった。インタビューの結果、13項目のコンピテンシーが特定され、そのうち2項目は新任期の訪問看護師にみられる新しいコンピテンシーとして特定された。さらに、先行研究と統合し、17項目のコンピテンシーおよび68の具体的な行動や思考が示されたコンピテンシー・モデル案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画書通りの進展である。
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Strategy for Future Research Activity |
コンピテンシー・モデル案について、修正デルファイ法を用いて専門家による妥当性の評価をしていく。
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Causes of Carryover |
対象者のリクルートおよび日程調整に時間を要し、研究結果をまとめて学会発表に至ることができなかったことによる旅費の減額である。翌年度は、学会発表の経費、専門家会議開催の経費として使用する。
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