2023 Fiscal Year Research-status Report
A comparative study of moral education through the collaboration of moral subjects and other ubjects in Japan and France : An analysis of teaching materials
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23K12782
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川上 若奈 筑波大学, 人間系, 助教 (00880949)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 道徳教育 / 道徳・公民科 / フランス / 芸術による教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度における研究活動としては、一人の人間を形成することにとどまらず、社会に生きる「市民(公民)」としての人間を形成することに、「芸術による教育」はどう関わっていけるのかという問題関心の下で、主に教科書研究とフランスへの出張による授業の見学及び資料の収集を行った。 まず、教科書研究においては、フランスの前期中等教育機関であるコレージュの道徳・公民科の教材において芸術がどのように扱われているか研究を行った。現在のところ、フランスのコレージュにおける道徳・公民科の教材では、芸術家による感情の表現方法について考え、芸術作品に接したときの自分の感情を表現することが求められていることが明らかになっている。次年度は、検討対象を拡大して研究を続ける予定である。 次に、2024年3月14日~22日にフランス出張に赴き、教員養成を担うInstitut national superieur du professorat et de l'education(国立高等教職教育学院)における道徳・公民科に関する授業の見学、高校における授業見学、マルセイユ市文化部担当者へのインタビュー等を行った。次年度は、この出張で得られた情報や資料の分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたフランス出張が実行でき、現地での資料収集を行うことができた。 ただし、教科書分析については、前期中等教育段階にあたるコレージュ用の教科書にとどまらず、より検討対象を拡大する必要があると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、今年度収集した教科書教材の分析を進め、その結果の公表を積極的に行いたい。
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Causes of Carryover |
ノートパソコン等の機器を購入する予定で物品費を計上していたが、当初の想定よりも旅費が多くかかることを見込み、未購入であるため。「次年度使用額」は、次年度の海外出張旅費に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)