2023 Fiscal Year Research-status Report
食道胃接合部癌と胃癌の遺伝子変異比較と血中循環がんDNAによる腫瘍モニタリング
Project/Area Number |
23K14634
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
中内 雅也 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (10816953)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 食道胃接合部がん / 胃がん / がん遺伝子 / circulating tumor DNA |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者施設で倫理委員会で本研究の承認を得た.食道胃接合部がん,胃がんの手術症例を対象に研究を開始し,2023年4月から2024年3月までに食道胃接合部がん6例,胃がん34例の登録を行い,手術を施行した.全例で,手術切除検体から原発巣のがん遺伝子パネル検査(PleSSision rapid)用のサンプルを採取することができ,順次検査及び結果の解析を行なっている.また,それぞれの症例で腫瘍マーカーを含む血液検査や胸腹部CT検査などの画像検査を用いて術後経過を定期的に観察している.それらの通常臨床検査に加えて,術後再発をモニタリングす流ことを目的としたctDNAを検出するための血漿サンプルを合計101サンプル採取した.それらも現在検査解析中である.症例目標数は食道胃接合部がん,胃がんそれぞれ40例であり,総数としては約半数まで症例集積ができている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最初の2年間で食道胃接合部がん,胃がんそれぞれ40例ずつの登録を予定している.合計症例登録数は予定通りであるが,食道胃接合部がんの登録数が予定よりも遅れている.食道胃接合部がんは一般的な頻度としても胃がんに比べて症例数が少なく,2023年度は研究者施設での食道胃接合部がんが例年より少なかったことや,2023年度は研究開始年度で,スタディの周知が不十分であった可能性がある.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の周知を徹底するとともに,食道胃接合部がん症例の登録促進に努める.
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Causes of Carryover |
がんパネル検査(PleSSion rapid)やctDNA検査の検査費用の支払いがまだ行われていないため.
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