2023 Fiscal Year Research-status Report
ドローンとアクションカメラを活用した多視点型自然教育モデルプログラムの開発
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23K17602
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
荻原 彰 京都橘大学, 発達教育学部, 教授 (70378280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 大輔 三重大学, 教育学部, 教授 (00448755)
松本 金矢 三重大学, 教育学部, 教授 (10239098)
宮岡 邦任 三重大学, 教育学部, 教授 (70296234)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Keywords | 河川教育 / 自然災害教育 / 生態系 |
Outline of Annual Research Achievements |
常願寺川は日本有数の暴れ川で土石流や洪水の脅威にさらされている河川である. その根源は源流部の巨大な斜面崩壊とそれに起因する大土石流であり、河床の上昇により流域は永続的な土石流・洪水の脅威にさらされることになった 日本においては地震や火山によりこのような巨大な斜面崩壊が起こりうる可能性は常にあるが、常願寺川の斜面崩壊(大鳶崩れ)は近世におこった斜面崩壊であり、斜面崩壊・土石流・河床上昇及び治水について詳細な記録が残されており、教材として取り上げるのに適している。常願寺川の流域だけでなく、他地域においても斜面崩壊の影響とその後の治水について扱うモデル的な教育実践となりうる.そのような観点から,現地調査を行い、水制と霞堤,土砂の速やかな流下を促す河川改修,砂防堰堤の3つの観点から知識構成型ジグソー法による教材を開発し,それを小学校において実践した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
河川災害教育に関する教材開発・実践を2023年11月に行い,本年6月に河川生物に関する教育実践を行う予定であり,それに向けた教材開発を行っている.教材の開発・実践は順調に進捗している.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は下記の観点から教材開発・実践を行う. ・小学校高学年を対象として,児童による河川生物の美術作品を電子的に表現した,理科と図画工作の教科横断的教材の開発と実践を行う. ・従来,初等中等教育において取り上げられることの少なかった河床地形を超音波測深によって教材化する. ・花崗岩山地と山麓扇状地を一体的にとらえた治水・利水教材を開発する.
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Causes of Carryover |
常願寺川,淀川における河川調査をそれぞれ10日程度行い,常願寺川淀川においてはドローンを主として,淀川においてはドローン,水中カメラ,超音波測深などを併用した調査調査を予定していたが,校務のため淀川調査を中止し,常願寺川については期間を短縮したため.
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Research Products
(2 results)