2023 Fiscal Year Annual Research Report
Training of Young Human Resources and Development of Teaching Materials for Physical Science Education Aimed at Overseas Expansion of Japanese-style Science Education
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20H01738
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
加藤 徹也 千葉大学, 教育学部, 教授 (00224519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 修一 千葉大学, 教育学部, 教授 (10272296)
野村 純 千葉大学, 教育学部, 教授 (30252886)
下永田 修二 千葉大学, 教育学部, 教授 (40279295)
飯塚 正明 千葉大学, 教育学部, 教授 (40396669)
辻 耕治 千葉大学, 教育学部, 教授 (50359840)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 物理教育 / 日本式教育の海外展開 / 簡易な物理実験装置の開発 / 海外での物理実験教育実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
海外との人的交流はこの令和5年度にやっと全面的実施できるようになった。ここで、研究期間全体での予算配分を再編し、令和5年度と6年度での招聘・渡航による研究実施が最大限効率良くなるよう、当初令和6年度に組んでいた予算を一部前倒しし、この2年間での予算総額を同程度とした。 招聘に関しては、令和5年8月・9月および令和6年2月・3月の間に、対象国として新たに台湾・ラオスを加えて実施した。これにより、インドネシア・タイ・カンボジア・ベトナム・フィリピン・台湾・ラオスから教員や教員志望の大学院生(8月に4名、2月に7名)を来日させ、すでに開発した無線式電力供給に関する簡易装置等を利用し、日本での物理実験教育や中学校理科室の施設見学、あるいは日本の高校生との研究活動交流等を体験させた。さらに、インドネシア・タイ・カンボジア・フィリピン・台湾・ラオスの連携大学から別途予算で招聘した研究者に対して、日本における理科実験教育での安全指導について説明する機会を作った。日本からの渡航としては研究者・大学院生がタイ、ベトナム、カンボジアに渡航し、チュラロンコン大学(約36人×2回)・カセサート大学(21人)・王立プノンペン大学(約30人×3回)において大学生に対し、またプノンペンの高校生(約40人)に対して、いずれも物理実験ワークショップを開催した。ベトナム国家大学教育大学においては理科教育系の大学教員・研究者に対するセミナーとして日本の物理教育に関する講演を行い、質疑の中で彼らが望む活動に関する検討を行った。 なお、インドネシア高校物理教員とともに日本で行った物理教育の比較研究が査読付論文誌に掲載され、彼は関連する内容で High School Teacher Competition at the provincial level in South Kalimantan で発表し第一位を獲得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初めの2年間(令和2年度~3年度)は物理教材開発を中心とした研究を進め、コロナ禍により海外からの招聘や海外への渡航を控えた。これによる研究の遅れを取り返すべく、令和4年度(令和5年2月・3月)に海外との人的往来を実施するにあたってはベトナム・カンボジアの招聘と渡航実施のほか、フィリピン(サンカルロス大学)での招聘と渡航を実施した。令和5年度は当初から計画のあったタイ(カセサート大学・キングモンクット工科大学トンブリ校)・インドネシア(インドネシア大学)のほか、フィリピン(サンカルロス大学)とともに新たに台湾(台湾師範大学)・ラオス(ラオス国立大学)を加えて教員・学生の招聘を行うことができた。タイ・ベトナム・カンボジアへの渡航も実施でき、教員養成系の大学生向け実践や高校現場での実践を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である令和6年度は、当初の計画ではそれまでの派遣・渡航の実施に加えてシンポジウムを開催し研究を総括する予定であり、そのために増額した予算を盛り込んでいた。実際には当初2年間はコロナ禍でそのような展開ができなかったため教材開発に注力し、令和3年度から4年度への繰り越し、令和6年度から5年度への前倒しを行うことで、令和4年度・5年度・6年度でほぼ同額の予算使用とし、招聘・渡航の実施効率を最大にすることにした。これにより、研究総括は簡素化するとしても、研究の実質的内容を増大させることが期待できる。
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[Journal Article] 量子コンピュータ教材の検討2024
Author(s)
飯塚 正明、知久 勝春
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Journal Title
千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University
Volume: 72
Pages: 345~348
DOI
Open Access
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