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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Regional Intervention Study on Oral Function Improvement and Nutrition Improvement Program at the Place of Commuting

Research Project

Project/Area Number 20H03873
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

山崎 裕  北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90250464)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡邊 裕  北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (30297361)
本川 佳子  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60782026)
玉腰 暁子  北海道大学, 医学研究院, 教授 (90236737)
小笠原 克彦  北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (90322859)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords地域在住高齢者 / 通いの場 / 口腔機能向上 / 栄養改善 / 地域介入研究
Outline of Annual Research Achievements

COVID-19の感染拡大により本研究事業の主体となる北海道岩見沢市の「げんき発見ドック」の開催時期が当初の予定の9月から10月末に延期となったが、感染対策を徹底し高齢者232名の参加を得てベースライン調査を行った。調査内容は感染対策を考慮し、すべて実施することはできなかったが、COVID-19の生活等への影響に関する調査項目を追加し実施した。横断データの分析においては、COVID-19による外出機会の減少はフレイルと関係していること、血中ビタミンD濃度とフレイルが関係していることが明らかになった。また、口腔に関しては、採取した唾液の細菌叢解析を行い、口腔カンジダに関する口腔内細菌叢の悪化とオーラルフレイルとの関連が認められた。また、COVID-19に関連したストレス、運動習慣の状況と包括的口腔関連QOL尺度(GOHAI)との関係を検討した。ロジスティック回帰分析の結果では、他の因子の影響を調整しても、GOHAIとCOVID-19ストレスおよび運動習慣の問題(オッズ4.38)と有意な関連が認められた。結果、COVID-19由来のストレスと運動習慣の欠如が合併することで口腔関連QOLの低下に繋がる可能性が示唆された。
「げんき発見ドック」に参加した232名を対象に、歯科衛生士、管理栄養士による口腔機能向上・栄養改善プログラムと食事栄養指導を6カ月間実施する予定であったが、通いの場がCOVID-19によって自粛となったことから、自宅でのセルフプログラムと郵送によるプログラム実施状況の確認、フィードバックを実施している。3月に実施予定だった事後評価も感染拡大によって中止となり、事後評価は2021年9月に実施予定となった。郵送によるプログラム実施状況の確認とフィードバックをもとにセルフプログラムの等問題点の抽出、改訂を適宜実施している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVID-19の感染拡大により本研究事業の主体となる北海道岩見沢市の「げんき発見ドック」の開催時期が当初の予定の9月から10月末に延期となった。そのためデータの集計および分析のスケジュールに若干の遅れが生じた。しかし、分析内容についてはCOVID-19に関する項目も追加したことから、COVID-19の影響も含め、有意な結果も得られており、COVID-19関連の知見については、多くの国際誌が積極的に採用していることから、成果の公開については、当初の予定よりも早くなると思われる。歯科衛生士、管理栄養士による口腔機能向上・栄養改善プログラムと食事栄養指導(月1回の通いの場における集団および個別指導と、自宅でのセルフプログラム)についても6カ月間実施する予定であったが、通いの場がCOVID-19によって自粛となったことから、本年度のプログラムの効果検証はできなくなった。代わりに自宅でのセルフプログラムと郵送によるプログラム実施状況の確認、フィードバックを実施し、効果検証を行う予定としている。2021年3月に事後評価を実施し、半年間の効果検証を行う予定であったが、COVID-19の感染の再拡大により中止となった。そのため事後評価は2021年9月に実施する予定で準備している。現在は自宅でのセルフプログラムと郵送によるプログラム実施状況の確認、フィードバックに関するデータを収集、分析し口腔機能向上・栄養改善プログラムと食事栄養指導のマニュアルを作成している。これらは通いの場におけるプログラムに反映させていく予定である。COVID-19によって通いの場における口腔機能向上・栄養改善プログラムと食事栄養指導の効果検証は次年度に持ち越しとなったが、このような状況下においても、本研究事業の目的に沿った成果を上げるべく、適宜研究内容、方法を修正し、研究を遂行している。

Strategy for Future Research Activity

本研究事業の主体である「げんき発見ドック」については、2021年9月の実施に向けて準備している。2020年の参加者は当初予定の半年後の評価は行えなかったが、1年後の評価は予定通り実施し、口腔機能向上・栄養改善プログラムと食事栄養指導の自宅でのセルフプログラムの効果を検証する。2021年の新規参加者255名は予定通り募集し、ベースライン調査を実施し、歯科衛生士、管理栄養士による口腔機能向上・栄養改善プログラムと食事栄養指導を6カ月間実施する予定である。調査内容も予定通り行う予定である。また2020年に行った、COVID-19の生活等への影響に関する調査項目も継続し、COVID-19の影響がなくなった後の、回復過程を通いの場における指導やプログラムの効果とともに検証する。今後は感染症への対応も考慮し、効果的な自宅でのセルフプログラムの開発検証も行っていく必要があることから、自宅でのプログラムの継続とそれによる効果もアウトカムとして検証を行っていく。
2020年の横断データの分析において、COVID-19による外出機会の減少や血中ビタミンD濃度がフレイルと関係していたことから、フレイルに着目し、縦断的に検討を行っていく。口腔に関しても、関連が認められたカンジダ以外の口腔内細菌にも着目し、口腔内細菌叢とオーラルフレイルとの関連を縦断的に検討していく。COVID-19に関連したストレス、運動習慣の状況と包括的口腔関連QOL尺度との関連については、口腔機能向上・栄養改善プログラムに運動プログラムなども複合させた場合の効果についても検討していく予定である。
COVID-19によって外食の自粛があったことから、内食、中食等の比率が上がったが、今後は外食の比率も回復してくるものと思われ、それによる、栄養、身体組成、機能への影響についても検討し、プログラムやマニュアルの改訂に反映させていく。

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Published: 2021-12-27  

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