2021 Fiscal Year Annual Research Report
Ecocriticism in Russia and Central and Eastern Europe
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21H00518
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小椋 彩 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 助教 (10438997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
菅原 祥 京都産業大学, 現代社会学部, 准教授 (80739409)
阿部 賢一 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (90376814)
越野 剛 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 准教授 (90513242)
松前 もゆる 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90549619)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | エコクリティシズム / スラヴ文学 / 環境 / ポーランド / ロシア / チェコ / ベラルーシ / ブルガリア |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は各自が資料収集、調査、分析を行い、途中経過としての成果をシンポジウムで発表することを目指した。ひきつづき新型コロナウィルス感染症の世界的流行により移動を制限されたため、資料収集、意見交換はおもにオンラインで行った。 5月、アメリカから講師を招聘し、北大スラブ・ユーラシア研究センターとの共催でオンラインセミナーを組織した(講演タイトル:Re-accessing Soviet Legacies: Post Soviet Depictions of the Semipalatinsk Nuclear Tests(ソヴィエト遺産再訪:セミパラチンスク核実験のポスト・ソ連の描写)、講師:マリア・フリストヴァ(ルイス&クラークカレッジ、米国))。冷戦期の核実験とその影響に関する文化表象は、スラヴ地域の環境批評上きわめて重要なテーマであり、本セミナーによって環境汚染の文化表象に関する認識が再確認された。また、2022年3月に、本プロジェクトメンバーで、日本スラヴ学研究会オンライン研究発表会においてパネル「鉱山の光景」を組織、中村、阿部、菅原、小椋が発表を行い、越野が討論者を務め、地球環境、労働、地域、文化表象について議論を深めた。これらの発表については、最終年度出版の論集に含める予定である。 小椋はポーランドの作家オルガ・トカルチュクによるノーベル文学賞受賞記念講演を翻訳出版し、中欧の文壇の環境意識の高まりについて解説した。中村はロシア文学における時空間感覚についての論考を出版した。松前は当プロジェクトのテーマのひとつである人間/男性中心主義的世界において他社として周縁化されてきた動物および女性の表象に関連し、女性労働者のアイデンティティと移動を考察する研究を出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の世界的流行のため、予定していた欧州への調査旅行がまったく実現できず、海外からのゲスト招聘もかなわず、資料収集や意見交換に苦慮した。
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Strategy for Future Research Activity |
ひきつづき各自が資料収集と分析にとつめるとともに、スラヴ語圏やそれ以外からの海外ゲストによる関連講演会組織によって一般への問題周知に努める。各自がオンライン調査等の熟達に努める。
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Research Products
(13 results)
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[Book] 優しい語り手2021
Author(s)
オルガ・トカルチュク著、小椋彩・久山宏一訳
Total Pages
124
Publisher
岩波書店
ISBN
9784000253604