2022 Fiscal Year Annual Research Report
Interdisciplinary research on language education, language research and language policy based on Yasashii Nihongo as the key concept
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21H00536
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
庵 功雄 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 教授 (70283702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
イ ヨンスク 一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (00232108)
松下 達彦 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (00255259)
太田 陽子 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 教授 (20373037)
打浪 文子 立正大学, 社会福祉学部, 准教授 (30551585)
豊田 哲也 東邦大学, 理学部, 講師 (30650618)
志賀 玲子 東京経済大学, 全学共通教育センター, 特任講師 (30767695)
高嶋 由布子 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 脳機能系障害研究部, 流動研究員 (40792271)
西川 朋美 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (50456331)
杉本 篤史 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (60267466)
南浦 涼介 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60598754)
柳田 直美 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 准教授 (60635291)
宮部 真由美 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (60823383)
ビアルケ 千咲 大妻女子大学, 人間生活文化研究所, 研究員 (70407188)
岩田 一成 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (70509067)
奥野 由紀子 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (80361880)
早川 杏子 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 准教授 (80723543)
田中 牧郎 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (90217076)
木村 護郎クリストフ 上智大学, 外国語学部, 教授 (90348839)
橋本 直子 一橋大学, 大学院社会学研究科, 准教授 (50865095)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | やさしい日本語 / 言語政策 / 自治体との協働 / 移民受け入れ / 日本手話 / 日本手話引き基本日本語辞典 / Plain Japanese / コーパス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ろう教育班、教科書作成班、漢字教育班、教科書分析班、継承語教育班、言語政策班、教員養成班、障害者班、日本語表現班、自治体協働班、国際日本語班、マスコミ班の12班から構成される。 ろう教育班では、日本手話引き日本語基本語辞典の開発を続ける一方、令和4年2月に開催したシンポジウム「日本語手話をめぐる諸問題」の出版に向けた準備を行った。障害者班では、特別支援教育領域における「やさしい日本語」およびわかりやすい情報提供の必要性を検討した。教科書作成班では、外国にルーツを持つ子ども向け日本語教科書の3冊目の刊行を目指し、試用と内容の修正を行うとともに、これらの教科書に対応するwebアプリの開発における課題を検討した。継承語教育班では、継承語教育と「やさしい日本語」の関連に関する研究を進めた。漢字教育班と教科書分析班では、それぞれ前科研で作成した中学校教科書コーパスの分析を進めた。 言語政策班では、海外の事情の収集を続ける一方、日本国内の日本語学校の現状についての調査、考察を行い、その成果の一部を査読論文などで公刊した。また、ろう児に対する日本手話による教育を言語権の観点から分析した。自治体協働班では、東京都港区から依頼を受け、実際に使用されている公的なお知らせ文書を「やさしい日本語」の視点から分析し、その研究成果を公開シンポジウムで発表した。 日本語表現班では、日本語母語話者にとって「やさしい日本語」が持つ意味についての研究を進め、国際日本語班では、専門家による非専門家への説明における言語表現のあり方について考察を深め、マスコミ班では、マスコミの言語表現における定型性の洗い出しとその分析を進め、それらの研究成果を書籍として公刊した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は、書籍を3冊公刊した。1冊目は「やさしいことば(Plain language)」に関する国際的な視野を含んだPlain Japaneseに関する様々な論点を集めたPlain Japaneseに関する論文集であり、2冊目はJSL生徒を対象とする総合日本語教科書の第3冊で、日本語ゼロスタートから中学校の教科書が読めるようになるための教材開発を行うという本科研費研究の1つの目標を達成するものである。3冊目は日本語受身文の総合的な研究論文集であり、今後の日本語表現研究に資するものである。 日本手話関連では、日本手話引き日本語辞典の開発を継続する一方、ろう児に対する日本手話による教育に関する言語権の観点からの研究も行った。さらに、日本手話と日本語対応手話の関連についても考察を深めた。 その他、急展開する国際情勢を踏まえた移民受け入れ政策の研究を進めた。自治体協働班では、東京都港区との協働による「伝わる日本語」の取り組みが開始され、その研究成果発表のための公開シンポジウムが開催された。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度中に行った2つのシンポジウムの成果を論文集として公刊すべく、準備を進めている。日本手話と日本語対応手話の関連についての考察や日本手話引き日本語辞典の開発も引き続き行っていく。 令和4年度に公刊したPlain Japaneseの論文集で示した枠組みを踏まえ、海外における「わかりやすいことば」やPlain languageの取り組みとの比較などをより深化させる。 令和5年度中に、本科研のホームページをより整備し、「やさしい日本語」に関する情報提供機能を増強することを予定している。
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Research Products
(12 results)