2021 Fiscal Year Annual Research Report
観光アメニティ・アプリケーション・マトリックスを用いた観光地形成の理論的研究
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21H00760
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
大津 正和 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (20243371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 怡人 琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (20290538)
張 イヨウ 同志社女子大学, 現代社会学部, 助教 (50827730)
地頭所 里紗 龍谷大学, 政策学部, 講師 (90802570)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | DMO / 観光地 / 観光のまなざし / ファンツーリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
観光庁が令和3年に公表した、登録観光地域づくり法人(登録DMO)198件および観光地域づくり候補法人(候補DMO)97件(いずれも令和3年3月31日現在)に基づいて、すべてのDMOの組織構造や活動内容について公表情報を収集し記録することで、日本国内においてDMOとして活動している全組織を網羅したデータベースを作成した。これによって、本研究の主対象である日本国内のDMOについて、様々な比較検討をすることができる研究基盤が整備された。 残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大により、国や自治体から国内移動自粛が要請され、各所属大学からも都道府県をまたぐ移動を避けるよう要請があったため、特徴的なDMOを訪問しても現地調査およびヒアリングは実施できなかった。しかし、前述のデータベースを利用して、国内のDMOの活動などについては一定の情報を確保することができた。 一方、研究代表者と研究分担者の対面による意見交換等も実施できなかったが、Zoomによるオンラインミーティングや電子メールによる意見交換、そしてクラウドサービスによる情報共有などを活用して、研究活動は進めていった。 その結果、2021年度は各地のDMO活動とその地の観光地化との関係に関して、特に観光アメニティ・アプリケーション・マトリックスを基礎とする理論的考察を進めることができ、次年度以降の研究のための理論的基礎固めを進めることができた。これらの結果は、論文3本と研究ノート1本を公刊することができた(うち1本は、現在校正中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大により、国や自治体から国外はもとより国内での移動も自粛が要請され、各所属大学からも都道府県をまたぐ移動を避けるよう要請があったため、移動を伴う研究活動はほぼ実施できなかった。 まず、2021年度に予定していた、海外での国際学会での報告が実施できなかった。 また、特徴的なDMOを訪問しての現地調査およびヒアリングも実施できなかった。 そして、研究のために研究代表者と研究分担者が集まるミーティングや研究会も実施できなかった。オンラインミーティングなどの代替的手段を講じてできる限り対応したが、当初計画からはやや遅れていると判断せざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度以降は、2021年度のような移動制限が緩和されると仮定して、遅れを積極的に解消していく予定である。 具体的には、不足するマンパワーを補強するために、2022年度から研究分担者を2名増員した。この増員によって、計画通りの調査を実施しつつ、遅れている現地調査およびヒアリングを実施したり、国際学会での報告を行ったりする予定である。
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