2021 Fiscal Year Annual Research Report
北欧諸国における教科書の中の多様性(ダイバーシティ)の実相に関する研究
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21H00837
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
渡邊 あや 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (60449105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤野 由紀子 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (40280515)
中澤 智惠 東京学芸大学, 教育学研究科, 研究員 (00272625)
林 寛平 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10726376)
中田 麗子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任研究員 (40532073)
佐藤 裕紀 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (60734001)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 北欧 / 教科書 / 初等中等教育 / 多様性 / ダイバーシティ / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、①教育制度並びに教科書等に関わる諸制度における変化を明らかにすること、②教科書等の内容の分析から、教科書の中の多様性(ダイバーシティ)を検証すること、③教科書等の中の多様性における理想と現実のバランスを明らかにすること、④教科書に描かれた多様性が実際にどのように教えられているかを明らかにすること、⑤北欧諸国間の比較を行い、教科書の中の多様性における「北欧モデル」を検討するとともに、日本への示唆を得ること、⑥①~⑤を通じて、教科書研究における新たな方法論的アプローチを構築すること、以上6点を目指す。 初年度である2021年度は、①教育制度並びに教科書等に関わる諸制度における変化を明らかにすること、②教科書等の内容の分析から、教科書の中の多様性(ダイバーシティ)を検証すること、の2点を中心に取り組んだ。 ①については、教育における多様性(ダイバーシティ)がもたらした変化を、教育制度や教科書に関わる諸制度(教科書や副教材の位置付けや制度的枠組み、供給形態など)を検証することにより明らかにすることを試みた。各分担者は、過去のプロジェクトで調査済みの基本制度に加え、デジタル教材の発展に伴う教材の位置づけの変化など、近年の変化にも目配りしつつ、実態の把握に努めた。 また、教科書等、関連資料の調査を行うとともに、現地調査を行い、基礎情報の収集に努めた。 ②については、教科書の中の多様性(ダイバーシティ)を検証するための分析枠組みの検討を行った。具体的には、障害(特別なニーズ・障害)、文化(言語・文化・民族・宗教)、ジェンダー(ジェンダー・セクシャルマイノリティ)という3つの観点に基づくものとし、フィンランドと日本を事例として、モデル(案)を策定し、研究会を開催してその検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により海外渡航の機会が制限されたため、当初計画からはやや遅れているが、その他については、ほぼ計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
海外調査の遅れを取り戻すことに留意しつつ、それ以外については、当初計画に即して進めていく。
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Research Products
(8 results)