2021 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的シュミレータ開発による内視鏡外科手術オンラインコーチングシステム確立と実証
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21H00908
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
家入 里志 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 峻 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10614638)
村上 雅一 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (40825361)
加治 建 久留米大学, 医学部, 教授 (50315420)
植村 宗則 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (50636157)
武藤 充 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70404522)
春松 敏夫 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (70614642)
山田 耕嗣 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (80528042)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 網羅的シミュレータ / 腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術 / Validation Study / トレーニング効果 / ワークショップ / オンラインコーチング |
Outline of Annual Research Achievements |
小児内視鏡外科手術は発展途上国でもニーズは高く。腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術LPEC法は小児領域で最も患者が多く小児内視鏡外科手術の導入となる術式である。しかし腹壁越しの運針など特殊な技術が必要なうえ外腸骨動脈誤穿刺などのリスクもあり、トレーニングが重要と考える。 網羅的シミュレータ制作の前段階としてまずは症例数が多く、手術における難易度が高くないLPECの疾患特異的シミュレータを開発し有効性を検証した。シミュレータ作成は京都科学(京都市)と産学連携で開発。10k乳児の骨盤腔を3Dプリンターで再現した。安価な材料で繰り返しLPECのシミュレーション手術を実施可能にした。CAD上でCGを作成し、試作を行い自施設でLPECを忠実に再現可能であるかの試技を繰り返した。骨盤モデルに関してVersion4まで作成を行った。なおおこの骨盤モデルは腹腔鏡下ヒルシュスプルング病根治術、腹腔鏡下鎖肛根治術、腹腔鏡下腎盂形成術のモデルとして使用可能な汎用の形状として。 またLPECにおいて重要な要素である経皮的な針の穿刺および運針の再現のために、シミュレータを被覆する皮膚を数パターン作成した。これをもちいて外科専攻医を対象に試技を繰り返した。LPEC執刀経験のない研修医ら(未経験群)と小児外科医(経験群)を対象に運針の軌跡長と精確性(14点満点)を評価した。 未経験群7名、経験群8名。経験群がタスク完了時間が有意に早く(平均326 vs 860秒、p<0.01)、運針の精確性が高く(平均13.6 vs 11.7点、p<0.01)、LPEC針の軌跡長が有意に短かった(平均651 vs 1490cm、p<0.01)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在上腹部および下腹部のモデルが完成しており、ヘルニアを対象としたValidationを行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、国内外のオンサイトでのワークショップの開催とトレーニング効果の検証を行う予定である。また上腹部・下腹部のシミュレータを複数術式に対応する形とする予定である。
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Research Products
(12 results)