2022 Fiscal Year Annual Research Report
クリティカルケア看護師の緩和ケアコンピテンシー育成プログラムの開発
Project/Area Number |
21H03237
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
大川 宣容 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10244774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 久美子 福岡大学, 医学部, 教授 (00309981)
佐藤 まゆみ 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 教授 (10251191)
森本 紗磨美 高知県立大学, 看護学部, 助教 (10457939)
平尾 明美 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (90363720)
神家 ひとみ 高知県立大学, 看護学部, 助教 (80849787)
田中 雅美 高知県立大学, 看護学部, 助教 (50784899)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | クリティカルケア看護師 / 緩和ケアコンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はクリティカルケア看護師の緩和ケアコンピテンシーを明らかにし、クリティカルケア看護師の緩和ケアコンピテンシー育成プログラムを開発することを目的としている。 1)クリティカルケア看護師の緩和ケアコンピテンシーを明らかにする クリティカルケア看護師の緩和ケアコンピテンシーを明らかにするために、集中治療室での勤務経験が3年以上の看護師21名を対象としてグループインタビューを実施した。看護師は、クリティカルな状況にある患者の苦痛症状を和らげることを重視し、治療の効果が不確かな状況にある患者の負担とケアの成果を総合的に評価していた。表出されない苦痛や意思を捉え、患者の価値観や尊厳を尊重し、多職種とケアの方向性について話し合いをする姿勢を有していることなどが明らかになった。また、看護師がクリティカルケアにおける緩和ケアの必要性を判断する状況として、入室が長期化することが見込まれること、治療の効果が不確かであること、患者の意思が不明確であることなどが抽出された。 2)緩和ケアに関する事例検討 クリティカルケア看護師が実施する緩和ケアについてヒアリングを行い、救急・集中治療において治療開始時から緩和ケアを提供する場面について、事例検討を実施し事例検討の構成を示したプロトコールを作成した。事例検討によって、これまでとは異なる観点で現象を理解し意味づけることが可能となることを確認した。また、検討した事例は、研究協力者が学会で発表することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実態調査を実施する予定であったが、調査票の作成が遅れたため実施できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
クリティカルケア看護師の緩和ケアコンピテンシーの調査票を確定させて、令和6年度に実施する予定である。 また、緩和ケアコンピテンシー育成プログラムの教育内容を充実させて、教材案として整備し、専門家のヒアリングとフォーカスグループインタビューを実施して、修正を加えて完成させる。
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