2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Nursing Care Guidelines for Patients with defecation dysfunction undergoing sphincter-preserving surgery
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21H03244
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 正美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60279833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今泉 郷子 東海大学, 医学部, 教授 (10259161)
岡田 みどり 川崎医療短期大学, 看護学科, 教授 (10269996)
松原 康美 北里大学, 看護学部, 准教授 (10779010)
三宅 映子 川崎医療短期大学, 看護学科, 講師 (20745319)
谷山 牧 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (40413166)
幸田 圭史 帝京大学, 医学部, 教授 (50260477)
深井 喜代子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70104809)
榎本 浩也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90899824)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 直腸がん / 肛門温存手術 / 低位前方切除術後症候群 / LARS / 排便障害 / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終ゴールは、直腸がんにより肛門温存術を受けた患者が、長期化する難治性の排便排便障害を受け入れ、QOLを保ちながら生活することを支援するためのケア方法を探究し、当該患者の排便障害への援助指針を構築することである。本年度の研究活動と研究成果は以下であった。 1. 多機関共同による調査の研究計画立案と研究実施準備:直腸がん肛門温存術後3か月~5年以内の患者を対象として、排便障害(LARS;Low Anterior Resection Syndrome)の症状と家庭生活や社会生活における支障、さらに生活満足度とそれに影響すると予測されるセルフケア能力について、詳細に尋ねる質問紙調査の計画と準備に取り組んだ。調査は7施設の外来に通院している患者を対象とした多機関共同研究で、研究デザインは横断調査である。 2.医療者も含めLARSに関する知見を広く伝える活動:第48回日本看護研究学会学術集会において交流集会を開催した。そこでは、患者のQOLを尊重するために発展した肛門温存術に伴い出現した排便障害(LARS)を紹介し、そのLARSで苦しむ患者へのケアを探究するために、医療系研究者がチームを組んで組織的に取り組むプロジェクトを紹介した。また、第40回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会において、「シンポジウム;肛門温存手術の功罪 QOLから」で「ストーマ造設ー肛門温存 それを患者が選択できるように」と題し本研究の成果も含めて発表した。さらに、LARSのケアに関するScoping Reviewをまとめ、EAFONS2023(26th East Asia Forum of Nursing Scholars)で発表した。これらの成果について、昨年度開設したホームページへ掲載し広く公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
LARSを患う患者を対象として排便症状を生活状況も合わせて詳細に尋ね、またセルフケア能力にも焦点をあてる研究は過去に報告がない。また、このような詳細な排便症状や生活状況について多機関共同の大規模調査は、本邦では見当たらない。そのため、慎重に研究メンバーで調査項目を検討するとともに、多機関で行う調査としての実施体制づくりに予想以上に時間がかかり、予定よりやや遅れて進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
以下の方法で本研究を推進する。 1.月1回の定例会議を継続し、計画的に研究を推進する。 2.多機関共同による調査研究について、以下の点を考慮し進める。①データベース作成、データ分析作業について効果的に進めるために、研究メンバーの役割を再確認して計画的に進める。②調査研究実施に際し生じた問題について、研究メンバーで知恵を出し合い解決策を検討し対処する。 3.難渋するLARSを経験した患者を対象に質的研究を計画している。リーダーシップをとれる研究メンバーを中心に推進できるよう、組織化し進める。
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Remarks |
本研究活動の一環として開設したホームページに発表内容の一部を掲載した。
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[Presentation] 低位前方切除術後症候群(LARS;Low Anterior Resection Syndrome)を知っていますか?2022
Author(s)
佐藤正美,松原康美,榎本浩也, 深井喜代子,今泉郷子,岡田みどり,谷山牧,三宅映子,幸田圭史,江川安紀子,荒木しのぶ,柳朝子
Organizer
日本看護研究学会第48回学術集会
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