2021 Fiscal Year Annual Research Report
Will longevity last for generations? We verify the gut microbiota of the Japan's longest-lived village using bioinformatics.
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21H03716
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okinawa National College of Technology |
Principal Investigator |
池松 真也 沖縄工業高等専門学校, 生物資源工学科, 教授 (40442488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花城 和彦 名桜大学, 健康科学部, 教授 (20284961)
本村 純 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (50632999)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | バイオインフォマティクス / 腸内細菌叢 / 次世代シーケンサー / Akkermansia muciniphila / 長寿 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、これまでに日本一長寿の村として有名な大宜味村の長寿者の腸内細菌叢を解析し、関東地方周辺に居住する長寿者との違いを明らかにして来た実績を、さらに進めて、大宜味村の長寿者の家系、詳細には、本人・子供・孫の3世代にわたり調査することで長寿の秘密をそれら腸内細菌叢から明らかにすることを目的とした。大宜味村での研究をスタートするために、名桜大学と連携して、先ずは名桜大学の倫理審査委員会に提出する申請書を作成した。また、申請書が承認された際に、直ぐに研究に入ることができるように必要な備品を購入し、準備した。しかしながら、新型コロナウイルスの影響が拡大し、断続的に「緊急事態宣言」が出される中、大宜味村より高齢者への接触を控えるようにとの要請があり、事実上、研究がストップしてしまった。倫理審査においても、現状況下でのサンプル収集の方法等について厳しく指摘され、その承認にも苦慮している。状況打破のため、マウスを用いての研究ができないかなどを想定し、マウスやヒトの糞便中の遺伝子レベルでの定量体制の構築をリアルタイムPCR機器の購入を含めて検討した。また、既に公表されているデータベース上のヒト腸内細菌叢データベースの情報を収集し、解析できる「バイオインフォマティクス」の技術の応用にも力を入れ、高速演算コンピューターも設置し、研究に取り組む準備を進めた。現在の状況では、実験計画は一年ほどの大幅な変更を余儀なくされている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響拡大のため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの影響が収束傾向に向かえば、直ぐに研究に着手できるように準備していく。一方で、バイオインフォマティクスを駆使して、長寿者と他の年齢層との「腸内細菌叢」の差異があるのか、また、我々が長寿者の腸内細菌叢の特徴的な菌として注目しているアッカーマンシア菌の保有の違いなどを明らかにしていくことができないか検討していく。
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