2022 Fiscal Year Annual Research Report
Firm-Specificity of Human Capital: Process of its Endogenous Determination
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22H00838
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
森田 穂高 一橋大学, 経済研究所, 教授 (00791956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 進 一橋大学, 経済研究所, 講師 (40876710)
荒 知宏 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (80648345)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 企業間提携 / 部分的結合 / 資本提携 / 人的資本投資 / 垂直的品質差別化 / 競争政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
水平的資本提携については、寡占産業において企業1が他の企業にない優れた知識を持っており、それが他社よりも低い生産コストに反映されているという設定のもとで、企業1と競争関係にある他の企業2との提携を、企業2が外国企業で、貿易コストがコスト差の要因となる場合について需要関数が線形のケースの理論分析を進めた。分析の過程で、国内企業が一社ではなく、企業1Aと企業1Bの2社があり、この2社の生産コスト優位性に違いがある場合を分析することで、より意義深い競争政策への含意が得られることが明らかとなったため、企業1Aの生産コストのほうが企業1Bのそれよりも低いという仮定のもと、国境をまたがる3社間の分析を進めた。均衡において、外国企業と提携するのは企業1Aの場合と企業1Bの場合があるなど、興味深い中間分析結果が得られた。水平的資本提携と人的資本投資に関しては、複数企業が製品市場において競争すると同時に、労働市場においても競争する寡占産業において、企業の労働市場におけるマーケットパワーを表すパラメターを複数モデルに入れ込むと同時に企業の製品市場におけるマーケットパワーを表すパラメターをもモデルに入れ込むなど、提携企業間の部分的結合分析の前提となる基本モデルの分析が進んだ。垂直的資本提携に関しては、垂直的品質差別化財(高品質財と低品質財)を生産して競争する2企業が共通の中間財供給川上企業と資本提携する場合を分析することの意義が見出され、分析の基本モデルに関する検討が進んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者と研究分担者が協力しつつ、各自の担当分野において、研究分析が進んだ。自国企業と外国企業との水平的資本提携に関しては、自国企業が1社の場合の理論分析は需要関数が線形の場合について順調に進捗したが、その過程でその重要性が認識された自国企業が2社の場合についての分析は進捗はしたものの完成するには至っていない。水平的資本提携と人的資本投資に関しては、基本モデルの分析が順調に進んだが、企業のマーケットパワーのモデルへの入れ込みをより複雑なものとすることとしたため、提携企業間の部分的結合に関しては分析途上である。
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Strategy for Future Research Activity |
自国企業と外国企業との水平的資本提携に関しては、自国企業が2社の場合についての分析を進めるとともに、モデルの比較静学分析に基づいて競争政策上の含意の検討を行う。水平的資本提携と人的資本投資に関しては、基本モデル分析に基づく提携企業間の部分的結合分析を完成させるとともに、比較静学分析に基づいて競争政策上の含意の検討を行う。垂直的資本提携に関しては、垂直的品質差別化財を生産して競争する2企業が共通の中間財供給川上企業と資本提携する場合の分析を進めるとともに、資本提携が知識の移転・流出に及ぼす影響に関してもモデルの検討を行う。これら理論分析に関して、新型コロナウイルス感染症の広がりがようやく落ち着きを見せていることを踏まえて、研究協力者 Ghosh (UNSW Sydney) を2023年10月から11月にかけて一橋大学に招聘し、集中的な取り組みを行う予定である。
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Research Products
(8 results)