2022 Fiscal Year Annual Research Report
research on a seamless coordination system of criminal justice system and social welfare services for effective intervention to prevent recidivism among women offenders
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22H00932
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Toyo Gakuen University |
Principal Investigator |
宮園 久栄 東洋学園大学, 人間科学部, 教授 (40348446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 宜子 専修大学, その他部局等, 名誉教授 (00151704)
東本 愛香 成城大学, 治療的司法研究センター, 客員研究員 (00595366)
柑本 美和 東海大学, 法学部, 教授 (30365689)
安部 哲夫 獨協大学, 法学部, 非常勤講師 (70149152)
柴田 守 獨協大学, 法学部, 教授 (90551987)
渡邉 和美 科学警察研究所, 犯罪行動科学部, 部長 (80356211)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 女性の再犯防止 / 女性犯罪者の立ち直り / 女性受刑者 / 女性の生きづらさ / 司法と福祉の連携 / アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
再犯防止推進計画により司法と福祉を架橋する取組等が進められているが、多くを占める男性受刑者の課題に焦点を当てた処遇・福祉との連携に重点が置かれ,女性の生きづらさやニーズへの対応が十分ではない。女性の再犯防止のためには,女性特有の保護要因や犯因性ニーズの特定,家族等の人間関係の調整・支援の充実,刑務所段階から出所後の地域生活定着に関わる支援を検討・活用し,就労支援に止まらない包括的なケアサービスの利用の強化が必要である。こうした観点から、本研究は女性特有のニーズに対応した司法と福祉のシームレスな連携システムの構築のため、刑務所から社会内への一貫した支援体制とフォローアップシステムの構築・マニュアル作成を目指すことを目的とする。 そこで、今年度は、女子刑務所、女性を収容している更生保護施設、刑務所出所者に対する就労支援を行っている民間団体、女性専門の薬物依存症の回復を支援する施設等の参観・インタビュー調査を実施した。 さらに、地域定着支援センター、女性の刑務所出所者への支援を行っている方、児童虐待・DVの専門家、精神科医として女子刑務所に関わっている方を講師にオンラインによる研究会を実施した。 各刑務所、更生保護施設はそれぞれ独自の取り組みを行っており、こうした情報は実際に参観調査しなくては知り得ないことも多く、また女性受刑者や女性刑務所出所者への支援を行っている方へのヒヤリング等を通して問題点や課題等も見えてきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大の影響を受け、施設への参観の制限があり、予定していた施設への参観ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度参観・インタビュー調査を計画していて実施できなかった女性刑務所、女性を対象としているすべての更生保護施設への参観・インタビュー調査を実施すること、女性の再犯防止に対する取り組みについて各自治体の再犯防止推進計画の調査を行うこと、地域定着支援センターの取り組みの調査、女性の再犯対策について先進的な取り組みを行っているイギリス・カナダについての文献等による事前調査の実施する。
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Research Products
(9 results)