2022 Fiscal Year Annual Research Report
Reverse Gender Gap in Higher Education: International Comparison of Southeast Asia
Project/Area Number |
22H00975
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
鴨川 明子 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40386545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
久志本 裕子 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (70834349)
市川 誠 立教大学, 文学部, 教授 (60308088)
森下 稔 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (60300498)
羽谷 沙織 立命館大学, 国際教育推進機構, 准教授 (10576151)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 比較教育学 / 大学 / 高等教育 / リバースジェンダーギャップ / キャリア形成 / ワークライフキャリア / ポリテクニク / コミュニティカレッジ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高等教育段階において男性より女性の数が上回る「リバース・ジェンダー・ ギャップ」現象に着目し、その現象が見られる東南アジアの国々を主たる対象とする国際比較研究である。研究の目的は、リバース・ジェンダー・ギャップの現状及びその現象を生じさせる背景や要因を体系的に解明することにある。そのため、第1に、教育統計や教育・ジェンダー政策を精査し、国別の独自性と宗教・政治・経済などの要因ごとに見られる多国間の共通性をマクロレベルで、第2に、ミクロレベルで女性や男性が教育を選択することの複層的な意味を明らかにする。第3に、東南アジアのリバース・ジェンダー・ギャップ現象を総合的・多面的に解釈するものである。 令和4年8月、各種機関による文書・資料の収集の結果、研究課題であるリバースジェンダーギャップに関して、研究内容に更なる加速する可能性を秘めた新たな知見を見出した。そのため、研究遂行上、リバースジェンダーギャップ現象の現状と背景要因を解明するためには予備調査に先立ち、この知見について専門家の意見を集約することが不可欠であると考えた。シンポジウム開催準備の後、令和4年11月にWCCESシンポジウムを開催することとし、得られた意見を基に追加検証を行ったうえで、海外協力者の協力による予備調査以降の計画を延期する必要が生じた。 その結果、当初予定していた予備調査や現地語の最新文献資料や政策文書の収集を延長して行うことになった。本年度は、繰越した予算により、マレーシアのマラヤ大学を訪問し、現地のジェンダー研究者や教育研究者及び教育省の政策担当者とともに、リバース・ジェンダー・ギャップ現象の現状や課題に関する研究討議を行うとともに、今後の研究プロジェクトの可能性も探ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者はマレーシアのマラヤ大学を訪問し、現地のジェンダー研究者や教育研究者及び教育省の政策担当者とともに、リバース・ジェンダー・ギャップ現象に関する研究討議を行うとともに、今後の研究プロジェクトの可能性も探ることができたため。また、研究分担者も、着々と研究の成果を発表しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者はマレーシアの研究者と討議を行い、研究の成果を公表する素地を築くことができた。今後は、それらを活用して、研究分担者や研究協力者と協議した上で、研究成果を公表するとともに、さらなる現地調査を実施する。
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Research Products
(19 results)