2022 Fiscal Year Annual Research Report
探究的な学びのための中学校教師による自律的授業研究コミュニティ形成に関する研究
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22H01060
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
佐藤 寿仁 岩手大学, 教育学部, 准教授 (00808199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 圭一 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (30549358)
清水 宏幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80562446)
松元 新一郎 静岡大学, 教育学部, 教授 (40447660)
中村 好則 岩手大学, 教育学部, 教授 (00613522)
竹内 光悦 実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (60339596)
清野 辰彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00550740)
谷地元 直樹 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00826927)
服部 裕一郎 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (50707487)
吉村 昇 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (20781339)
伊藤 伸也 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (10570434)
舟橋 友香 奈良教育大学, 数学教育講座, 准教授 (30707469)
荻原 文弘 茨城大学, 教育学部, 准教授 (30846390)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 授業研究コミュニティ / 授業研究 / 探究的な学び / 中学校数学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022度には,研究代表者,研究分担者(数学教育学を専門とする大学教員),研究協力者(指導主事,中学校教員,大学教員)で探究的な学びのある中学校数学の授業をつくる授業研究コミュニティの形成のプロセスを捉えるために,研究分担者はフレームワーク班、授業研究班,実態・変容調査班の3つに分かれて研究を推進することができた。 フレームワーク班では,授業研究10月から2月に各セクターで行われた授業研究会の記録等から、教師がどのように探究的な学びをつくっているのかについて分析し、フレームワーク作成の方向性について打合せすることができた。 授業研究班では、各セクター(北海道・東北,関東・甲信越,東海・関西, 四国・中国・九州・沖縄)で授業研究コミュニティによるトライアルを行った。探究的な学びのある中学校数学の授業設計を、分担者が中心となり各セクターごとに授業研究会を2回程度実施することができた。複数の教員による授業研究コミュニティ形成のための要件を探索的に考察し、授業研究の過程(事前検討、研究授業、研究協議会)の充実は授業研究の成立と教師の満足度に影響するのではないかという仮説を得た。 実態・変容調査班では,中学校数学の授業研究に関わる全国規模の調査の準備として、授業研究について分析した先行研究から、授業研究コミュニティの形成の実態を調べることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
授業研究班、フレームワーク班、実態・変容調査班に分かれ、オンラインも含めて年に3回の打合せをもち、研究課題の検討を行うことができている。 また、2022年度11月には各セクターが集まり、全体での授業研究会を開催することができた。各セクターにおいて、授業研のトライアルを計画していたが、新型コロナウイルスの影響や対応もあり、実行する場所が学校だったために、計画通りに実施できないこともあった。そのことにより、授業研究コミュニティの形成要件を探るためのデータが不足し、研究推進に影響した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の研究成果をもとに、授業研究班、フレームワーク班、実態・変容調査班での研究を加速させる。 フレームワーク班では、2022年度の実施した授業研究のデータをもとに、探究的な学びを考える教師が目線合わせとして使用する視点についての枠組みを作成する。作成したフレームワークは、授業研究コミュニティでの授業研究に使用し、適切に改善をする。 授業研究班では、各セクターにおいて、作成したフレームワークを用いて授業研究のトライアルを実施する。その際にフレームワークを用いることで探究な学びのある中学校数学の授業について、どのように授業設計されていくのか観察し、フレームワークの有効姓を確認するとともに、授業研究コミュニティの形成要件を考察する。 実態・変容調査班では、授業研究の実態や授業づくりに関する調査を全校規模で実施し、データを得るための質問紙を作成する。作成後は調査を実施する。
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