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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Development of a FD model linked to master's and doctoral course education in nursing graduate school for the improvement of research supervision ability

Research Project

Project/Area Number 22H03371
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

中山 登志子  千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (60415560)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 舟島 なをみ  清泉女学院大学, 看護学部, 教授 (00229098)
松田 安弘  群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (10290545)
山下 暢子  群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (30279632)
亀岡 智美  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 教授 (50323415)
植田 満美子  千葉大学, 大学院看護学研究院, 助手 (70827063)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywords研究指導能力 / 修士課程教育 / 博士課程教育 / 看護系大学院 / FDモデル / 看護学教員 / 卒後教育
Outline of Annual Research Achievements

看護系大学院修士・博士課程教育連動型FDモデルの構築に不可欠な「修士論文指導能力診断尺度」および「博士論文指導能力診断尺度」の開発に向け、以下の研究を実施した。
1.「修士論文指導能力診断尺度」の開発(調査1)
質的帰納的に解明した「修士論文指導に携わる教員の研究指導経験」を表す26概念を基盤に、修士論文の完成に必要不可欠な教員の研究指導能力を測定できるよう24質問項目を作成した。作成した質問項目から構成される尺度の妥当性の内容的側面を検討するため、尺度検討会およびパイロットスタディを実施した。これらの過程を経て、質問項目を洗練するとともに、選択肢が適切に設定されていることを確認した。
次に、尺度の信頼性・妥当性の検討に必要なデータを収集するため、2回にわたり調査を実施した。全国の合計202大学院の研究科長に往復葉書等を用いて、1次調査および2次調査を依頼した。1次調査として、合計51大学院に合計348部の質問紙を送付し、合計85部の質問紙を回収した。また、2次調査として、54大学院に326部の質問紙を送付し、第1回125部、第2回108部の質問紙を回収した。その結果、有効回答241部、再テスト法の有効回答75部を収集した。
2.博士論文指導に必要な能力の質的解明(調査2)
博士論文指導に必要な能力の解明に向け、看護系大学院の博士論文指導に携わる教員の研究指導経験を表す概念の創出を目ざし、データ収集を行った。データ収集に先立ち、予備面接を行い、インタビューガイドの質問項目が概ね適切であることを確認した。その後、全国の看護系大学院に在籍し、博士課程の指導教員として過去5年以内に1名以上の修了生を輩出している看護学教員を対象に半構造化面接法を用いて研究指導経験を聴取した。6名の教員から聴取した研究指導経験を逐語記録に起こし、持続比較分析を行いながら面接フォームを用いてデータ化した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

令和4年度・5年度の2年間の目標は、「修士論文指導能力診断尺度」の完成(目標1)および、博士論文指導に必要な能力の質的解明(目標2)である。
目標1:「修士論文指導に携わる教員の研究指導経験」を表す26概念を基盤に、修士論文の完成に必要不可欠な教員の研究指導能力を測定する24質問項目を作成し、尺度の妥当性の内容的側面を十分に検討した。このようにして作成した尺度の信頼性と妥当性を検討するために必要なデータ241を収集した。
目標2:ネットワークサンプリングを用いて対象者の要件を充足する者を探索し、現在までに6名の教員への面接を実施した。引き続き、ネットワークサンプリングを用いて、全国の看護系大学院に就業する多様な背景を持つ教員に面接を行い、データの飽和化を確認する。
現在、2年間の計画のうち、概ね半分の計画を遂行しており、令和5年度中に残り半分の計画を遂行できる見通しが立っている。そのため、当初の研究計画に沿っておおむね順調に進んでいると判断した。

Strategy for Future Research Activity

1.「修士論文指導能力診断尺度」の完成:全国調査により収集した有効回答241部、再テスト法の有効回答75部を分析し、尺度の信頼性および妥当性を検討する。具体的には、収集したデータを統計学的に分析し、クロンバックα信頼性係数を算出し尺度の内的整合性、既知グループ技法、共分散構造分析により妥当性の外的側面・構造的側面を検討する。また、再テスト法による尺度の安定性の検討に向け、2回の尺度総得点間の相関係数を算出する。
完成した尺度「修士論文指導能力診断尺度」を看護系学会において、口述発表する。その後、論文を作成し、看護系学会に原著論文として投稿する予定である。
2.博士論文指導に必要な能力の質的解明:持続比較分析を行いながら、飽和化を確認するまでデータ収集を継続する。その後、看護概念創出法を適用し質的帰納的に分析し、「博士論文指導に携わる教員の研究指導経験」を表す概念を創出する。
創出した概念を看護系学会において口述発表するとともに、看護系学会に原著論文として投稿する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 看護系大学院の修士論文指導に携わる教員の研究指導経験の概念化2023

    • Author(s)
      中山登志子、舟島なをみ
    • Journal Title

      日本看護研究学会雑誌

      Volume: in press Pages: in press

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2023-12-25  

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